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本と映画と政治の批評
by thessalonike5


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「東アジアの安全保障環境の激変」の言説と防空識別圏
「東アジアの安全保障環境の激変」の言説と防空識別圏_b0090336_18185587.jpg天皇陛下の80歳の誕生日の記者会見、例年になく、戦争と憲法について深く言及していたのが印象的だった。現在の安倍政権が戦争に向けて全力疾走しているのを見て、両陛下は不安に感じ、勇気を出して警告のメッセージを発しているのだろう。「戦後、(中略)日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました」。様々な改革とは、教育改革であり、農地改革だ。「平和と民主主義」と言う言葉は、最近の政治の世界では絶えて聞く機会がなく、こうして天皇陛下の口を通じて出てくると、あらためて清新な響きに心を躍らされる。「当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います」。これは、今年初めに死去したベアテ・シロタのことだろう。「今後とも憲法を遵守する立場に立って、事に当っていくつもりです」。この言葉は、国事行為の問題に関して発言した件で登場したものだが、23年前に即位した宣誓の、「皆さんとともに日本国憲法を守り」の一節をおのずと想起させる。それへの回帰を意識させるべく、意思と意味を文脈の中に忍ばせているのに違いない。自分も憲法を守るから、政府も平和憲法を守って欲しい、国民も平和憲法を守って欲しい、そう念じ、渾身の思いで呼びかけている。これは、改憲と戦争に暴走している安倍晋三に対する、実に正面からの挑戦の文言と言うべきものだ。
 



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「東アジアの安全保障環境の激変」の言説と防空識別圏_b0090336_18201420.jpg
 
by thessalonike5 | 2013-12-24 23:30
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