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リベラルの欺瞞とファシズム - 加藤陽子、長谷部恭男、東大
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秘密保護法への反対運動が盛り上がった先々週、成立2日前の水曜(12/4)が、抗議のヒューマンチェーンが呼びかけられた日だった。小春日和の昼間、12時から13時半、6000人が集まって国会を取り巻いた。集会をやっている参院議員会館前から、美しい銀杏並木を時計回りで一周しようとして、永田町駅の角から国会図書館、さらに憲政記念館から国会正門へ向かって歩いていた。時計塔のある国会前庭の付近にさしかかったとき、ハンドマイクで演説している者がいて、周辺の歩道に一塊の小さな集団ができていた。「出版労連」の幟旗が立っている。40代後半に見えるハンドマイクの男は、新聞労連の副委員長だと名乗っていた。今回の運動では出版労連の仲間たちが精力的に動いてくれていて、今日もこうして昼休みの時間に駆けつけているのだと案内をした。そして、岩波書店労組の委員長に挨拶のマイクをバトンタッチした。歩いていた私は、それを聞いてほうと思い、どんな顔か拝ませてもらおうと立ち止まったところ、これまた40代に見える若い、私の感覚では女の子という印象になる人物が、秘密保護法反対の話を喋り出した。が、感想を正直に言うと、肩書きから期待したものとは裏腹に、演説は素人丸出しで全く面白くなかった。言葉に知的興奮を感じなかった。縁故採用ばかりやっているから、こんな具合になるのだろうかと、不興に感じたのが本音である。
by thessalonike5
| 2013-12-17 23:30
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