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鈴木寛のSPEEDI隠し - 報ステの年末原発特集から
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鈴木寛の問題がネットで関心を呼んでいる。福島の原発事故のとき、文科省の副大臣だった鈴木寛が何をしたのか、何をしなかったのか、そのことが、参院選終盤の東京選挙区における最大の論点となり、少なくともネットの中では最も注目を集める争点となっている。事故直後、SPEEDIの情報が活用されず、公表されることなく握り潰され、そのことによって、福島の特に浪江町の人々が大量に高線量被曝させられた問題は、原発事故の中でもきわめて重大な事件としてマスコミ報道でも何度も特集された。その中でも、最も記憶に鮮明なのは、年末(12/28)に放送された報ステの特番で、大きな反響を呼び、ネットに録画が上げられて論議された。今日まで、この報ステの特集を上回る原発事故のジャーナリズムは、ETV特集の「ネットワークでつくる放射能汚染地図」を除いて、テレビの報道作品では他にない。この番組は、大きく二つの謎に迫っていて、一つは、メルトダウンが起きた原因が津波による電源喪失ではなく、地震による配管破断ではないかという問題の検証を試みていた。事故直後より、田中光彦らが提起していた問題である。もう一つは、放射能の拡散予測のために国が莫大な予算を投じて構築、運用していたSPEEDIの情報が、事故時に活用、公表されることなく放置された問題である。その結果、何も知らされなかった浪江町の住民は、放射性物質が大量に飛散する北西の方向に避難、深刻な被曝被害を受ける惨事となった。
by thessalonike5
| 2013-07-16 23:30
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