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本と映画と政治の批評
by thessalonike5


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貧困ではなく格差が問題だった - 「反貧困」を問い直す
貧困ではなく格差が問題だった - 「反貧困」を問い直す_b0090336_1413151.jpgNYで始まった「ウォール街を占拠せよ」の運動に興奮と律動を覚える。ようやく待っていたものが到来した感があり、同時に、米国でもこれがあるのかという意外な驚きもある。これが一つの希望だ。「他力」の諦観からリムーブし、「自力」へテイクオフできる希望。期待して注目し、支持し、彼らの行動を見守りたい。カンパの支援もしたい。一昨日(10/3)の報道では、スティグリッツが現場に赴き、集まった若者を鼓舞する姿があった。感動する。こういう場面を見たかった。43年前、シカゴ大学のキャンパスで、同じように宇沢弘文が奮闘していた。兵役を拒否して単位を失ったベトナム反戦学生たちを守るべく、身を挺して大学当局に単位認定を働きかけ、教授会を動かす「大学の自治」の偉業を成したのだった。宇沢弘文は巨人。ブルックリン橋で、排除に来た警官隊と対峙したデモ隊の若者たちは"The Whole World is Watcing"を連呼していた。1968年8月29日、シカゴ民主党大会の反戦デモは、警官隊と衝突して600人の逮捕者を出す流血の惨劇となったが、そのときの現場の録音が、アルバム『シカゴの奇跡』の中の「プロローグ」にあり、デモ隊がこのフレーズを連呼している。久しぶりに、懐かしいアメリカが甦った。このデモを見ながら、思ったことが二つある。一つは、1968年的状況ということ。もう一つは、やはり貧困ではなくて格差だということ。格差が問題だということ。湯浅誠の「反貧困」には根本的な限界があったということ。




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貧困ではなく格差が問題だった - 「反貧困」を問い直す_b0090336_1425878.jpg

by thessalonike5 | 2011-10-05 23:30 | その他
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