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広瀬隆の「自然エネルギー」批判 - 脱原発の二つの道
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昨夜(6/30)の報ステの原発シリーズに広瀬隆が出演した。テレビに出るのは何十年ぶりだろう。このシリーズは、すでに10名ほどの発言を紹介しているが、広瀬隆についてだけは、前夜に古館伊知郎から特別に登板が予告された。視聴率が取れるからだ。広瀬隆がテレビに出ていたのは、今から20年以上も前、チェルノブイリ事故後に原発論議が盛り上がった頃である。そこから政治の流れがあり、広瀬隆は異端となり、時代から追放され、「トンデモ」のレッテルを左右から貼られて中傷と迫害を受け、マスコミと商業論壇から半ば忘れられた存在となった。今年、福島の事故があり、ネットの動画を検索する私の前に広瀬隆が姿を現したが、往年の印象とは全く違って、別人のような白髪の老人になっていた。無理もない。あれから20年以上も経っているのだ。人は年をとる。この番組の原発特集は、通常は発言者をスタジオに招いて撮影するのだが、広瀬隆の回だけは、自宅にカメラマンを呼んで、書斎の壁にパワーポイントをプロジェクターで投影したのを撮らせる手法で映像を作っていた。照明を落とした広い書斎が紹介され、庭の緑と夏の強い光が本人のバックに配置され、効果的で印象的な空間が演出されていた。広瀬隆らしいプレゼンテーションの企画であり、同時に、この特集制作に携わっているスタッフの映像のセンスがいい。映像の要素がこの特集の価値を上げている。
by thessalonike5
| 2011-07-01 23:30
| 東日本大震災
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