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本と映画と政治の批評
by thessalonike5


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広瀬隆の「あとがき」 - 「御用学者」と「トンデモ」の位相
広瀬隆の「あとがき」 - 「御用学者」と「トンデモ」の位相_b0090336_16325077.jpg 昨日(5/10)、菅直人が会見で国のエネルギー計画を白紙に戻すと言い、2030年までに原発を14基以上増やし、総電力に占める原子力の割合を50%以上とした「基本計画」をリセットする意向を表明した。先週(5/6)の浜岡停止要請に続いて、政権の原発離れの姿勢を鮮明にするサプライズ第2弾である。これによって、国の原発推進行政は事実上ストップがかかり、原発の新規増設はもとより停止中の原子炉の再稼働も難しい状況になった。この方針転換は、6月の中期財政フレームと8月の概算要求に影響することが確実で、原子力関連の予算の大幅削減へと落とし込まれるに違いない。菅直人は、「脱原発」を政権維持の機軸として操縦桿を握り、政治の主導権を取り戻しつつある。自民党は大勢が原発推進派で、甘利明と細田博之が「原発を守る政策会議」を発足させるなど妄動しているが、このような利権防衛の動きが国民の支持を得られるはずがない。原発政策が争点になるかぎり、推進派の自民党は国民の失望を買い続け、保守マスコミを動員した倒閣気運は頓挫させられる。菅直人の「脱原発」の奏功によって、いずれ自民と民主の支持率は拮抗するだろう。保守マスコミは菅直人の首穫りを諦めないだろうが、原発への国民の不信と反感は高まる一方で、当面、反原発の世論が菅直人の政敵をブロックする恰好となり、政権延命に順風の環境を与えるだろう。マスコミも、官僚も、暫くは原発擁護を言えない。




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広瀬隆の「あとがき」 - 「御用学者」と「トンデモ」の位相_b0090336_16354964.jpg

by thessalonike5 | 2011-05-11 23:30 | 東日本大震災
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