本と映画と政治の批評
by thessalonike5
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NHKと三宅民夫による「平和を守る」の意味のチェンジ
b0090336_16301288.jpg昨夜(8/20)、二木啓孝がキャスターを務めるBS11の番組で、オリバー・ストーンとピーター・カズニックの来日特集が放送されていた。その中で、次第に戦争に向かっている日本の状況をオリバー・ストーンが考察する件があり、その語りが非常に印象的で説得的だった。8/12に東京で開かれたシンポジウムでの発言である。曰く、まず敵を作り、敵による侵略の恐怖を国内に煽り、敵が軍備を増強しているから防衛のため必要だと言って軍備を増強する。が、それは、実は戦争の準備をしているのだと、そうオリバー・ストーンは言った。日本は戦争の準備を着々と進めている。集団的自衛権、NSC、9条改憲、海兵隊とその訓練、サイバー部隊。これらを現実に進めているのは、本当に戦争を起こすためだ。戦争はすぐそこまで近づいている。今年の夏は、特にその実感を強くした。と言うのも、終戦の日のNHKの報道が異常だったからである。三宅民夫が司会をする討論番組が夜にあったが、戦慄すべき内容だった。冒頭、街を歩く市民にマイクを向けて声を拾う。「あなたは、日本の平和が続くと思いますか?」。その質問に対して、小さな子どもを連れた女性が「全然思わない」と答える。予告映像にもこのカットが使われていた。撮影場所は広島市内だった。その映像を見て、私は、「ああ、自分と同じだ」と思い、みな同じ危機感を抱いていて、NHKが終戦の日に反戦の趣旨の特集をするのだろうと番組に期待したのだった。ところが、


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# by thessalonike5 | 2013-08-21 23:30
集団的自衛権をめぐる政治の行方と日本と中国の戦争
b0090336_1335254.jpg8/12にNHKの月例の世論調査が発表され、その中で注目を惹く設問と回答があった。麻生太郞によるナチス発言について、「発言を撤回したから辞任の必要はない」とする政府の対応について、「適切だ」が24%、「適切でない」が35%という結果が示されていた。つまり、「辞任の必要なし」とする政府の対応は不適切で、「辞任させるべし」と要求する世論の方がずっと多いということだ。この問題の報道について、テレ朝とTBSは正面から麻生太郞を批判する姿勢だったが、NHKは腰が引けていて、大越健介も、「発言を撤回したからこれで終わり」とする菅義偉の対応をそのまま静観して紹介し、政府に追従する論調が際立っていた。そのNHKの世論調査ですら、麻生太郞に引責辞任を迫る意見が、容認する意見より1.5倍も多い。きわめて厳しい国民世論の実態が示されている。麻生太郞のナチス発言が起きたのは7/29、マスコミ報道で槍玉に上がったのは8/1だった。この世論調査は先週末(8/10-11)に行われたものだ。一週間前(8/3-4)なら、もっとずっと厳しい結果になっていただろう。なぜか、朝日も毎日も、この問題で世論調査を打たず、麻生太郞を追い詰めることをしなかった。週が明けた途端、マスコミは事件を忘れたように報道を止めた。朝日と毎日が機を逃さず世論調査を打ち、追撃をかけていたら、この問題はどんな展開を遂げていただろうか。


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# by thessalonike5 | 2013-08-15 23:30
集団的自衛権の政局 - 安倍晋三の暴走を包囲するシフト
b0090336_17341790.jpg昨夜(8/12)、報ステで集団的自衛権の問題の特集報道をやっていた。内容は、ほぼ正面からの、行使容認に反対する論調だったと言っていい。集団的自衛権行使の全面解禁を提言する安保法制懇のメンバーである、北岡伸一と岡崎久彦も映像で出演させていたが、この特集の主役は、阪田雅裕(元法制局長官)と柳沢協二(元防衛研究所長・元内閣官房副長官補)の2人で、特に柳沢協二による行使容認反対論だったと言っていい。柳沢協二は、2004年から2009年まで、小泉政権から麻生政権までの歴代内閣の官房副長官補を務めた人物で、まさにプロ中のプロの防衛官僚のエキスパートである。喩えて言うなら、安全保障行政の石原信雄と呼ぶに匹敵する。防衛実務の法制論や運用論に関してなら、この官僚の知識と説明に勝てる者はいないだろう。柳沢協二が、集団的自衛権の憲法解釈変更に反対の論陣を張ったことは、実に政治的に意味が大きく、この策動に恐怖し反対するわれわれを勇気づける。96条改憲の政治戦での小林節の活躍と威力を想起させるような、そんな期待と予感を市民に抱かせる。小林節が96条の論壇に登場し、口を開いて立憲主義の正論を吐いた途端、96条改悪を目論む輩は一瞬で論破され粉砕された。国会で多数を握っているにもかかわらず、世論の多数支持を得て発議へと持ち込んで行くことができなかった。


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# by thessalonike5 | 2013-08-13 23:30
「核廃絶」の欺瞞 - 核武装と核戦争に近づいていく日本
b0090336_16204367.jpg8/7の朝日の社会面に、広島の原爆の日に関する記事が出ていた。広島市内に住む85歳の被曝者の女性が、平和式典での安倍晋三の言葉を聞いて、憤ってこう言っている。「先人がした最も大きなことは、戦争をしないと誓った憲法を守り続けたことではないか」。記事によると、彼女は17歳のとき、働いていた陸軍被服支廠の倉庫で被曝、腕にガラスが突き刺さり、急激な視力の低下に悩まされ続けた。「今の憲法は『皆殺し爆弾』で死んでいった人たちの犠牲の上にある」と言い、「改憲をめざす首相は、戦争の恐ろしさを知らないのではないか」と批判している。東京都在住の被曝者の話も同じ紙面に載っている。「生後10か月で母が病死。5歳のときに原爆で父、祖父母を失い、孤児となり、叔父夫婦に引き取られた。≪やさしいお父さん、お母さんが、おられなくなってからというものは、不幸なものです≫。小学6年生のときに学校で書いた作文が、本に先行して雑誌『世界』で紹介された。学校で掲載誌をもらい、ほめられると思って持ち帰ったところ、叔父夫婦の対応は冷淡だった。『雑誌を仏壇に供えたら、1週間後になくなっていました。叔父の後妻に捨てられたんです。育てる側にすれば≪不幸です≫と書かれたのが気に入らなかったのでしょう』。遠足の弁当には味噌を塗った麦ご飯しか与えられず、友だちに隠れて食べた。運動会も独りぼっち。天井裏で寝起きさせられ、鉛筆も衣服も小遣いももらえなかった」(37面)。
 

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# by thessalonike5 | 2013-08-09 23:30
米軍ヘリ墜落 - 政府のアリバイ工作をする新聞報道
b0090336_17193643.jpg沖縄の米軍ヘリ墜落事件。一夜明けた今日(8/6)の朝日の1面には、こんな記事が書かれている。「今回の事故について、岸田文雄外相は5日夜にルース駐日大使に電話で遺憾の意を表明し、再発防止を要請。大使は『要請を真剣に受け止めたい。徹底的に原因究明し、情報を提供したい』と語った」。これは嘘だ。同じく、2面の記事にはこう書いている。「安倍晋三首相は事故発生直後、内閣危機監理監に対し、米側に迅速な情報提供を求めるよう指示」。これも嘘だ。この二つの記事内容は、昵懇の政治記者に、こう書いておけと菅義偉が指示したもので、英語で言うところの"story"であり、日本語で言えば「作り話」である。岸田文雄とルースの話が嘘だとする根拠は、国務省の会見での副報道官のハーフの言動と態度だ。DCでのこの会見は日本時間の深夜に開かれ、私はTBS朝ズバで見たが、質問に対して軽くあしらって受け流す誠意のない口調で、「日本政府とは極めて緊密な関係にあり、さまざまな問題をめぐり引き続き協力していく」と紋切り調で済ませた。質問の部分の放送はなかった。おそらく、日本人の記者が、国務省のコメントを求めて質問したのだろうが、ハーフの応答には、遺憾の意の表明も何もなく、「真剣に受け止めたい」だの「徹底的に原因究明」するだのの言葉は一切なかった。米政府が事態を全く深刻に受け止めていない様子が一目で了解できる映像だった。


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# by thessalonike5 | 2013-08-06 23:30
ネット右翼による狂乱の麻生擁護騒動と靖国参拝の政局
b0090336_16445330.jpg昨日(8/4)のTBSサンデーモーニングで、麻生太郞のナチス発言の問題が取り上げられていた。気になったのは、7/29の国家基本問題研究会の集会での発言が、正確な録音で紹介されなかったことで、橋谷能理子の説明では、(麻生太郞側から)許諾を得られなかったという事情からだった。8/1(木)の夜、テレ朝の報ステとTBSのNEWS23で報道されたときは、会場の様子を撮った写真が出て、麻生太郞の発言が音声でありのまま流されている。テロップも付されていた。放送に妨害がかかっていて、局側がそれに屈している。この問題は、麻生太郞の肉声情報を聴くことで全てが理解できる。特に、「(ナチスの)あの手口、学んだらどうかね」と言い、会場がドッと沸く場面だ。この件を聞き、その前段のナチスとワイマール憲法の話を聞くことで、麻生太郞のメッセージが何だったのか、コンテクストがどうなのかを了解することができる。麻生太郞側が、TBSに圧力をかけた理由や根拠は不明だが、音声情報が鍵であり、これがテレビで放送されれば、麻生太郞の言い訳や右翼が撒き散らしている捏造工作が通用しなくなり、真意がそのまま露出するので、それを恐れて手を回したと考えるのが自然だろう。番組では、田中優子が厳しく的確な批判を加えていた。その趣旨は、私の8/2の記事とほぼ同じで、麻生太郞と現政権の中にナチスへの共感がある点を指摘、ナチスの手口を学ぼうとする動機の所在を喝破していた。
 

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# by thessalonike5 | 2013-08-05 23:30
麻生太郞の「ナチス発言」の真意とコンテクスト
b0090336_1541810.jpg麻生太郞のナチス発言について、昨夜(8/1)のTWでも述べたが、趣旨は明らかにナチスを肯定するものだ。この点、日本のマスコミ報道は、朝日も毎日も、曖昧な認識と判断でお茶を濁して逃げている。麻生太郞は、昨日の撤回会見で紙に書いたコメントを読み上げ、「真意と異なり誤解を招いた」だの、「ナチス及びワイマール憲法に係る経緯について、極めて否定的にとらえている」だのと釈明をしたけれど、これは真っ赤な嘘だ。7/29の集会での発言の真意は、まさに、ナチスがワイマール憲法を無効化した手法に倣って、改憲に国民世論の抵抗がない状況を作り、瞬殺のトリックで現行憲法を変えてしまおうと言っている。民放テレビ(テレ朝、TBS)の報道では、7/29の麻生太郞の話の録音が流されたが、「(ナチスの)あの手口に学んだらどうかね」と言ったところで、会場に詰めかけた右翼がドッと沸き、大きな笑い声が起きて盛り上がっている。つまり、ここで狙いどおり「受け」を取っている。麻生太郞の真意が伝わった瞬間であり、ナチス肯定のメッセージの発信と受信が、プロトコルが合致し、同期がとれ、会場で共鳴し響き合った場面である。右翼の聴衆からすれば、喝采を送るべき「麻生節」の炸裂であり、副総理という公的立場が負うリスクを踏み越えて、麻生太郞が過激な本音(本心)を吐露してくれたことに歓喜し、共感の反応を「受け」で返しているのだ。


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# by thessalonike5 | 2013-08-02 23:30
民主党の「リベラル詐欺」 - レッテルとアレルギーへの拘泥
b0090336_15302397.jpg参院選で惨敗した民主党で、選挙後にすぐに政変が起こると予想を述べていた。右派がクーデターを仕掛け、左派の追い落としを図り、極右野党再編(維新+みん+民主右派)へ舵を切るだろうと。予想したとおりの動きが起きたが、中途半端に挫折し、世間の失笑を買うだけのショボい展開となって幕を閉じた。右派の狙いは、菅直人の除名追放と輿石東の参院会長からの引き降ろしだったが、両方とも失敗に終わった。床屋政談的に面白可笑しく解説すれば、このクーデターが未遂の茶番に終わったのは、岡田克也が日和見して右派と左派の中間に立ち位置を取り、菅直人の除名に賛同しなかったからだ。岡田克也が右派に与して強硬姿勢に徹すれば、民主党の内紛はもっと激しく続き、簡単に収束せず、分裂に至る権力闘争に発展したことだろう。右派のエネルギーが予想外に小さかった。その理由は、前原誠司が京都選挙区で共産を相手に手痛い敗北を喫し、大恥を晒す体たらくだったため、党内抗争の前面に出て陣頭指揮を執ることができなかったからだ。政界小咄の落ちを繋げれば、京都の共産のおかげで菅直人は破滅を免れ、首の皮一枚で党内にしがみつけたと言える。除籍処分が断行されれば、リベラル新党の騒動となり、新聞の政界面ネタになっていたことだろう。だが、間もなく始まる集団的自衛権の政局、それに続く9条改憲の正念場で、民主は再び党内が割れて内紛再開となるのは必至だ。


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# by thessalonike5 | 2013-07-31 23:30
内田樹の詐術と欺瞞 - 政党論の詭弁、ねじれ論の二枚舌
b0090336_17272532.jpg鈴木寛応援団の一人だった内田樹が、一昨日(7/23)の朝日のオピニオン面(17面)に、参院選についての感想文を載せている。自民・共産・公明の3党が勝利した今回の選挙は、「綱領的・組織的に統一性の高い政党」を有権者が選んだ結果であり、それは、「それぞれ異なる主義主張を訴え合い、それをすり合わせて、『落としどころ』に収めるという調整システム」である民主主義からすれば、歓迎すべからざる、嫌忌すべき逸脱した現象だと言っている。そして、民主制の本来性からすれば、二院はねじれていた方がよく、「ねじれの解消」が実現した今回の結果は本来性を踏み外した危険な民意だと言っている。要するに、自分が応援する民主党の惨敗について不満を垂らし、この結果を不当な選択だと決めつける理屈を捏ね上げているのだが、全体にきわめて問題の多い文章である。ここには、政党の問題と議会の問題を故意に混同させ、問題をスリカエる表象操作のトリックがあり、また、政党論についての根本的な誤謬がある。最初に政党論から見てみよう。内田樹は、公明と共産を「揺るがぬ信念によって組織が統御されていて、党内での異論や分裂が抑制されている政党」だと言う。そして、「知られる限りの粛清や強制収容所はすべて『ある政党の綱領が100%実現された』場合に現実化した」として、共産党の一枚岩的組織体制がもたらした歴史の厄災を強調した上で、党内で意見が分かれて対立する民主や維新を、民主主義の本来性から歓迎すべき政党だと積極評価する。


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# by thessalonike5 | 2013-07-25 23:30
学歴と学閥の生理 - 鈴木寛側の山本太郞への凄絶なデマ攻撃
b0090336_1754731.jpg湯浅誠が7/19に書いた問題の文書が発見された。投票2日前、きわめて重要な時期の選挙メッセージであり、有権者に向けての訴えと呼びかけだ。湯浅誠は、都合が悪いと考えたのか、このページを選挙直後に削除していたが、テキストを転載しているBlogがあった。内容は、鈴木寛と山本太郞の両陣営のネット上でのバトル、すなわちネガティブ・キャンペーンについての自身の立場表明である。こう言っている。「やれあいつは情報を隠蔽しただの、あいつは中核派だのと、相手を貶めるための情報が錯綜し、あげくの果てに、おまえはどっちの味方なんだという非難がましいメッセージが来るに及んでは、正直、何やってんだよ、その外から見たら、どう見えるか、考えてみようよ、と思わざるをえない」。文書全体の要旨と結論としては、どちらも尊敬すべき有為な候補なのだから、両陣営は足の引っ張り合いを自制すべきというもので、一見すれば、良識的な見解が述べられているように見える。しかし、三木谷浩史と長島昭久が応援団のツートップに並ぶ鈴木寛の選挙運動に積極的に協力したこと、鈴木寛を「有為な人材」だの「尊敬すべき」だのと持ち上げていることは問題だし、何より、この主張の最大の問題は、鈴木寛をSPEEDI隠しの責任者だと認めていないことだ。湯浅誠は、鈴木寛がSPEEDI隠しの責任者として糾弾されることを不当視していて、鈴木寛がそのような非難を受ける事実はないという立場に立っている。


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# by thessalonike5 | 2013-07-23 23:30
鈴木寛の落選 - 応援団に加わった湯浅誠・内田樹・中島岳志
b0090336_18435962.jpg今回の参院選、東京選挙区に一点集中して政治戦に参加していた。そして、狙いどおりの結果を得た。一夜明けたが、感無量の気分だ。全体の結果としては、自公の大勝で、潰滅するはずだった維新がしぶとく生き残り、共産も都議選の勢いを持ち込めず、最悪の結果になった選挙なのだけれど、今回は負けたという感じがしない。むしろ逆で、勝利の余韻に浸っている。東京選挙区で、狙いどおり吉良よし子を当選させ、そして山本太郞を当選させ、鈴木寛を落選させることに成功した。だから、昨年末の衆院選の絶望感と同じではなく、2010年夏の参院選の敗北感とも違うものがある。特に終盤の1週間、鈴木寛と山本太郞のネットでの対決が焦点となり、いつの間にかその政治戦に参入し、SPEEDI隠しの争点で論陣を張って山本太郞を支援する立場になっていた。自分をその戦場に駆り立て、いわば銃をとって戦う身にさせた契機は、言うまでもなく、「すずきかんを応援する会」の発起人名簿の衝撃と戦慄である。あれこそが私の不倶戴天の政治的思想的な真性敵であり、ガザの子どもがイスラエル兵にするように、銃がなければ石ころを投げ、徒手空拳でも立ち向かい、歯を立てなければいけない相手だ。私は自分の持てる武器と敵側の弱点を鑑み、最も効果の出る攻略作戦としてSPEEDIの陣を選び、山本八重のように狙いすまして銃弾を撃ち続けた。押し寄せる右翼の大軍と、その向こうで重武装の豪勢な陣を構え、デマの十字砲火を浴びせてくるネット利権屋とエセ文化人に対して。


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# by thessalonike5 | 2013-07-22 23:30
官僚はSPEEDIをどう使ったのか - 利権と欲得のお仲間
b0090336_16181344.jpgSPEEDIは、3/11の地震発生から2時間後の16時49分に緊急モードに切り替えられている。SPEEDIには平時のモードと緊急時モードの二つがあり、平時モードでは、緊急時の予測計算に必要な様々なデータを集積しているだけだ。ネット上の情報の説明が分かりやすいので抜き書くが、「SPEEDIの役目は、最大で79時間先までの、当該原子力施設付近の風速場といった局地的な気象予測や、大気中の放射性物質の濃度、線量率の分布等の予測計算をおこない、それを地図上に表現された計算図形として関係機関の端末に配信することにある」。そして、「データの内容は、各原子力施設近辺の地形情報、気象観測点データ、アメダスやGPVデータといった局所的な気象実績、モニタリングポストからの放射線データなど」で、平時はこれらを刻々と、黙々淡々とオートで更新し、いざ放射能事故が発生した緊急時の本番に備えているのである。「原子力災害の対応にあたる各種対策本部や自治体は、配信された予測計算図形を基本資料とし、緊急時モニタリング計画や避難計画の策定等に利用することで、より迅速、より正確な初動が期待できる」とある。今回、SPEEDIの情報は、官邸に置かれた原子力災害対策本部において、避難計画の策定に活用されず、半径10kmだの20kmだのの同心円の避難指示が出されただけだった。SPEEDIの運用にはマニュアルがあり、2010年10月の浜岡原発の事故を想定した防災訓練では、SPEEDIの予測図が使われ、避難指示が発せられていたにもかかわらず。
 

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# by thessalonike5 | 2013-07-17 23:30
鈴木寛のSPEEDI隠し - 報ステの年末原発特集から
b0090336_17563783.jpg鈴木寛の問題がネットで関心を呼んでいる。福島の原発事故のとき、文科省の副大臣だった鈴木寛が何をしたのか、何をしなかったのか、そのことが、参院選終盤の東京選挙区における最大の論点となり、少なくともネットの中では最も注目を集める争点となっている。事故直後、SPEEDIの情報が活用されず、公表されることなく握り潰され、そのことによって、福島の特に浪江町の人々が大量に高線量被曝させられた問題は、原発事故の中でもきわめて重大な事件としてマスコミ報道でも何度も特集された。その中でも、最も記憶に鮮明なのは、年末(12/28)に放送された報ステの特番で、大きな反響を呼び、ネットに録画が上げられて論議された。今日まで、この報ステの特集を上回る原発事故のジャーナリズムは、ETV特集の「ネットワークでつくる放射能汚染地図」を除いて、テレビの報道作品では他にない。この番組は、大きく二つの謎に迫っていて、一つは、メルトダウンが起きた原因が津波による電源喪失ではなく、地震による配管破断ではないかという問題の検証を試みていた。事故直後より、田中光彦らが提起していた問題である。もう一つは、放射能の拡散予測のために国が莫大な予算を投じて構築、運用していたSPEEDIの情報が、事故時に活用、公表されることなく放置された問題である。その結果、何も知らされなかった浪江町の住民は、放射性物質が大量に飛散する北西の方向に避難、深刻な被曝被害を受ける惨事となった。


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# by thessalonike5 | 2013-07-16 23:30
腰痛と高血圧 - 被爆生存者と一般住民の罹病率比較
b0090336_1721920.jpg実は腰痛と高血圧でひどく悩まされている。ブログの記事の回数や分量が減ったり、以前よりも推敲が満足にできなくて、そのため論理や表現が粗雑になったり、リンクを省略したり、さらに校正が行き届かず誤字が目立ったりしているのは、悲しいかな体調不良によるところが大きい。党首討論での最近の志位和夫の不調について、自分のことと重ね合わせ、老化による脳の機能の衰えだけでなく、何か内側で支障が起きている可能性を感じたりもした。腰痛も高血圧も、著しくデスクワークの集中力を奪ってしまう。観察力が甚だしく散漫になる。持続的な思考をして、大量の情報処理を素早くして、知的な作業を完成へ導くということをできなくしてしまう。メモリがオーバーフローし、クロックのフリクエンシが落ちる。アイディアが出ない。パフォーマンスが下がる。事務系の労働をしている者にはとても辛く、生産性が極端に落ちてしまい、思うように仕事ができなくなる。今、腰痛持ちの人がとても多いそうで、苦しく歯がゆい思いをし、また仕事に関わる自らの将来に不安を抱えている人が多いだろう。身体の不全は精神に悪影響を及ぼす。粘り強さが失われ、完成度への執念が弱くなる。気力が萎えやすくなる。無理ができないから、挫折や断念が早くなる。千代の富士の言葉が思い浮かぶ。規則的で健全な日課が破綻する。困難になる。思いどおりの日常が取り戻せない。そのことがまた、ストレスを溜める原因になる。
 

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# by thessalonike5 | 2013-07-12 23:30
マスコミの吉田昌郎への異常な英雄視報道と事故責任の不問
b0090336_17331013.jpg吉田昌郎を異常に英雄視して礼賛するマスコミ報道に呆れる。昨夜(7/9)のテレビだけかと思ったら、今日(7/10)の朝日でも続いている。正直なところ、腰を抜かす気分だ。昨夜は、NHK(NW9)とテレ朝(報ステ)のスタジオに、示し合わせたように門田隆将が登場し、同じ言葉で吉田昌郎への絶賛を繰り返した。命懸けで事故対応に当たったとか、福島を救ったとか、信じられないような美談と激賞が並び、あっと言う間に「英雄伝説」が出来上がった感がある。ちょっと待ってくれよと、そう苛立っているのは私だけだろうか。陰謀論の誹りを恐れず敢言すれば、門田隆将がテレビ2局に出演して同じ賛辞を吐き、大越健介と古舘伊知郎がそれを大袈裟にフォローし、奇妙な「英雄物語」を国論として確定させたのは、単なる偶然だろうか。こうした報道の場合、通常、NHKとテレ朝では少し異なった論調になる。特に、これは原発に関わる報道であり、吉田昌郎は東電幹部で事故を起こした責任者なのだから、NHK(=政府・官僚)がどれほど吉田昌郎を英雄扱いして祭り上げても、報ステは辛口の抑制的な見方でバランスを取るはずだ。と思っていたら、豈図らんや、昨夜は、同じ門田隆将の生出演で、一字一句同じ原稿が読み上げられ、吉田昌郎の「偉業」が讃えられて終始した。怪しむべきは、今が参院選の投票を目前としたタイミングで、電力4社から5原発10基の再稼働申請が行われた翌日ではないかということだ。


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# by thessalonike5 | 2013-07-10 23:30
党首討論会の隔靴掻痒 - 自信なく目が左右に怯え動く安倍晋三
b0090336_17505743.jpg週末、参院選の党首討論をテレビで見ていて、これは投票率が間違いなく下がると確信させられた。同じ話ばかり繰り返している。9人の党首の口から、何度も聞いたフレーズが並べられる。議論が深まらず、視聴者(有権者)に即した政策論争や相互批判の図にならない。どういう政策対立なのか明瞭に整理されない。基本的に、どの党首も自分の政党の支持者に向かって語っている。安倍晋三だけが特別で、選挙勝利が予定された主客として、テレビ番組の司会者と同じホストの立場でふんぞり返っている。選挙に関心のある者は、きっと7/3の記者クラブの党首討論会から始まって、テレビ各局で催される討論番組は全て注意して見ようとするだろう。見ようとするが、退屈ですぐに飽きてしまう。飽きるというより、不興で不愉快で苦痛になる。おそらく、政党党首やテレビ側の論理と動機としては、その番組だけを見る有権者という対象を想定して、各党のセールスポイントである政策主張をデリバリーしているのだろうが、あまり選挙に関心のない者とか、すでに投票先を決めている者は、番組の最後まで討論に付き合うということはないだろう。頭数が多すぎて、議論がどうにも散漫になる。アベノミクスを含めて、自民党の政策や公約に対立軸を構成しているのは、共産、社民、生活、みどりの4党だ。したがって、安倍晋三が何か言えば、この4党に反論させないといけないのだけれど、司会は維新やみんなや公明に振り、論争を活性化させようとしない。


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# by thessalonike5 | 2013-07-08 23:30
参院選公示 - 盲点の特別会計と天下り法人の精査
b0090336_14263651.jpg来年の今ごろ、と言うと、消費税が8%に引き上げられて3か月が経った時期になるが、庶民の生活は悲鳴を上げる事態になっているだろう。消費税についてはずっと論争が続けられてきた。増税の影響について最も議論が高まったのは、2007-09年にかけての時期だったが、結局、2010年に民主党(菅直人)が裏切り、2012年には政治の場で決着がつき、今は深い議論がされていない。2007年に消費税論議が起きたとき、財務省がキラートークで繰り出した言説は、「セーフティネットの充実のため」「将来世代の負担軽減」で、それまで言ったことのない絶妙の口実を持ってきた。2000年代前半までは、「国の借金財政の再建」「世界一の赤字で国が潰れる」という口上であったこと、思い出さなくてはいけない。山口二郎、宮本太郞、神野直彦を動員し、さらには湯浅誠にまで寝返らせ、巧妙に左側の反対派を切り崩して、消費税増税をマスコミと論壇で正論にして行った。2007-09年の当時の議論を振り返ると、1997年4月の5%への増税が、どれだけ個人消費を落ち込ませ、日本経済に悪影響を及ぼしたかという事実が、データを伴って縷々述べられ、国民の中で正論の認識として定着していたことを思い出す。消費税増税によって景気が悪化し、税収が落ち込んで財政悪化に拍車をかけたのであり、1997年の消費税増税は失敗だったという結論が一般で確定されていた。


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# by thessalonike5 | 2013-07-05 23:30
党首討論会で無知を晒した安倍晋三の歴史認識発言
b0090336_1554739.jpg昨日(7/3)の記者クラブ主催の党首討論会で、毎日の倉重篤郎が安倍晋三に歴史認識を問い質した場面があった。討論会全体の一つのハイライトだったと言える。「朝鮮半島を植民地支配したのかどうか」「中国大陸を侵略したのかどうか」。この質問は実はきわめて重要で、村山談話の継承に関わる問題だ。本当なら、国会において野党が質疑で追及しなくてはいけない課題なのだが、それを能くする者がおらず、この場で倉重篤郎が聴く役割となった。安倍晋三と菅義偉は、常に、村山談話の中の「痛切な反省と心からのお詫び」については、カメラの前でフレーズを繰り返し、それを「安倍内閣の歴史認識の立場」だと言い、過去の政権と同じだと強調する。だが、その前段の「植民地支配と侵略によって」の言葉は絶対に口から発しない。そして、植民地支配と侵略の歴史の事実を認めようとしない。逃げる。安倍晋三が準備している2015年の「安倍談話」では、この「植民地支配と侵略によって」の認識を削り取る思惑なのだ。倉重篤郎の質問に対して、安倍晋三は、「その判断と定義は歴史家に任せる」と言って逃げようとしたが、倉重篤郎は逃さず、「歴史認識の総合的判断はまさに政治家がすべきことで中曽根さんは判断していた」と切り出した。この追及に対して安倍晋三は、咄嗟に、「中曽根総理はそういう判断をされてませんよ」と言い返し、「されています」「されていない」の応酬が続いた。


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# by thessalonike5 | 2013-07-04 23:30
盛り上がらない選挙戦と参院選後の情勢 - 改憲への野党再編
b0090336_16473452.jpg間もなく参院選の公示で、投票まで3週間を切ったが、選挙戦は全く盛り上がっていない。自民圧勝という結果が事前に確定してしまっていて、何をどのように論争したとしても、選挙結果に影響を及ぼすという可能性が見えないからだ。沈滞している。原発の再稼働を推進し、TPPを推進して農業を潰し、辺野古を埋め立て、国防軍へ向けて改憲し、消費税を上げ、物価を上げていく安倍晋三の自民党が、他を圧倒する40%以上の支持率を得ている。その現実があまりに異常で、絶句して何も言葉が出ないが、結果はマスコミ報道のとおりになる。去年の衆院選では、マスコミが囃し立てる「第三極」に踊らされて、1200万人が橋下徹の維新に一票を入れた。参院選が終わった後、マスコミは、「国民はねじれ解消を選び、政治の安定を求めたと総括を言い、「アベノミクスによる景気浮揚に期待を託した」と意味づけるだろう。安倍晋三の顔をアップでテレビの画面に出し、再び内閣支持率を70%にするに違いない。信じられないことだが、それを願っている国民の方が多いのである。少なくとも投票所に足を運ぶ人間の中ではそうだ。衆愚ばかりが選挙に行って投票する。半年前の衆院選と同じように、衆愚が政治を動かし、恐るべき極右権力を万全にさせ、人の心を打ちのめして神経衰弱にさせる。まるで、今は、死刑判決を受ける20日前の冤罪の囚人のような心地だ。衆院選も同じだったが。


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# by thessalonike5 | 2013-07-02 23:30
安倍晋三は8/15に靖国を参拝する - 辺野古強行と教科書法
b0090336_1704591.jpg新作映画を完成させた宮崎駿が記者会見するニュースが出て、「これからは大変な時代になる」という話をしていた。言葉がネットに残ってないか調べたが、その部分はなく、単に「困難な時代でも力を尽くして生きる主人公を描きたかった」という件だけが残っている。宮崎駿は、これからどれほど苛酷な時代が到来し、日本の若い世代がどんな悲惨な地獄に突き落とされるか見えていて、それを見越してメッセージを送っているのだろうと、そう勝手に思った。シリアはもともと酷い国で、こんな国に生まれなくてよかったと思うような、貧困で自由のない最悪の独裁国家だったが、それでも平和だけはあった。2年前の内戦勃発以降、国内での犠牲者は10万人に上っている。シリアの人口は2200万人だから、国内の人口の0.5%がすでに失われた。そのうち2万5000人が政府軍兵士で、残りの7万5000人は反体制派や政権派民兵も含めて市民である。戦争は序の口で、米・EUから反体制派に大規模な武器供与が始まるこれからが本格的な殺戮戦となる。イラク撤退で在庫が溜まっている軍産複合体に、オバマが捌け口と儲け先を与えた。どれくらいのシリア人が命を奪われるだろう。国から命がけで脱出するか、残って殺し合いをするか、シリアの地上の人間の選択はそれしかない。平和はすぐに破れる。一瞬で失われる。戦争が始まると簡単には終わらず、市民を巻き込んでエスカレートする。


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# by thessalonike5 | 2013-06-28 23:30
参院選と参院選後 - 約束の地の安倍晋三プログラム
b0090336_18142765.jpgそろそろ、週刊誌等で参院選の議席予測が出る頃だ。約1か月前の週刊朝日が、自民68、民主20、維新4、みんな6、の数字を出しているが、 6/23の都議選の結果を見て、この予測は少なからず修正されるところとなるだろう。民主の20は厳しいのではないか。都議選の開票直後に、高橋洋一が、自民73、公明14、共産9、民主8、みんな6、維新5、と予測を出している。民主にとってはかなりドラスチックな数字だが、都議選を見るかぎり十分にあり得る想定だろう。今回の参院選は、都議選の結果の延長か、都議選での傾向がさらに増幅され、甚だしい流れになって突出する選挙だ。そして、2009年の衆院選や2012年の衆院選のようなブームは起きない。逆に言えば、ブーム否定の選挙となる。今回は敗者が大きく負ける選挙であり、敗者が主役で、敗者の惨敗によって選挙結果が構成され、意味と特徴が与えられる選挙となるだろう。敗者とは民主と維新である。ここに面白い資料がある。昨年末の衆院選直後に、夕刊フジが半年後の参院選を予測した記事で、白鳥令が監修したものだ。維新が16議席取るという見通しを立てている。今となっては過去の笑い話であり、白鳥令も赤面の痕跡だが、半年前はこれが予測として説得的なものだった。政治情勢は短期間で大きく変わる。都議選での維新は、わずか半年前の衆院選での得票数を3分の1に減らした。当然、1か月後の参院選はさらに減る。


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# by thessalonike5 | 2013-06-26 23:30
共産党の躍進について - 投票率は高い方がいいのか
b0090336_15432842.jpg都議選で共産党が議席を倍増させて躍進することを、事前に予想していた情報がある。5/31に桜井哲夫が夕刊フジに書いた記事中に、自民党による議席予測の数字が公表されていて、そこで、8から16になることが示されている。さらに、維新についても1-2と予測していて、見事に的中させている。外したのはみんなの党で、これは民主に流れるべき票が最後の段階でみんなに流れ込んだと考えれば、全体をリーズナブルに評価することができよう。投票の約1か月前のものとして、きわめて精度が高かったと言える。この予測は、投票率の低さもよく勘案してのものだ。選挙から一夜明けた昨日(6/24)、共産党の躍進について、報道や論者からさまざまな意見が飛び交っている。本来、この都議選の結果で最も注目すべきなのは、自民の完勝や民主の惨敗や共産の倍増ではなく、維新のバブルが崩壊し、昨年末の衆院選時の得票数を3分の1に激減させたことだが、マスコミはそこにフォーカスしたくない意向があるのか、共産の話題に振っている。無論、共産が久しぶりに選挙で勝ったというニュースは大きく、そこに関心が向くのは当然だろうし、また、江川紹子のように、この事実の参院選への影響をなるべく抑えたいという反共の動機を持つ者にとっては、この躍進はフロックなのだと強調し、消極的に意味づけたいところだろう。


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# by thessalonike5 | 2013-06-25 23:30
「第三極」の消滅 - 参院選前の極右ブーム終焉を歓迎する
b0090336_1322436.jpg都議選の結果が出た。自民59、公明23、共産17、民主15、みんな7、ネット3、維新2。自民のパーフェクトゲームの勝利には暗澹たる気分になるが、それでも、維新が予想どおり惨敗したこと、共産が批判票の受け皿となって躍進したことは救いとなるものだ。この都議選で、私が最もフォーカスしていたのは、維新が潰滅的な敗北を喫し、極右ブームを終焉させるという政治である。安倍晋三の自民が伸びたのだから、極右ブーム終焉とは言えないという悲観的な見方もあろうが、橋下徹の維新が失墜した意味は現在の日本政治において小さくない。なぜなら、何度も説明してきたことだが、今の安倍晋三のバブル人気は、1年前の橋下徹のバブル人気によって化合され製造された<空気>だからである。1年前の政治状況を思い出そう。衆院選が迫り、民主が敗北して自民に政権が戻ることがほぼ必至となった中、自民の総裁選の行方が注目されていた。最大派閥の町村派では、誰を候補にするかで派内を一本に調整できなかった。引退の身ながら長老として派に隠然たる影響力を持ち、陽に陰に党運営に口出ししていた森喜朗は、マスコミに出て何を言っていたか。「安倍さん、あなたが出たい気持ちはよく分かるが、じゃあ本当に勝てるんですか。4-5人出る候補の中で、3番目とかだったら最大派閥の恰好がつかないし、あなたの政治家人生にも傷になって残りますよ」。


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# by thessalonike5 | 2013-06-24 23:30
政治言説としてのアベノミクス - バブルとトリクルダウンの正当化
b0090336_14595024.jpg政治技術の観点からアベノミクスを捉えたとき、この狡知な手法の成功をひとまず認めないわけにはいかない。「アベノミクス」の語とその経済政策がなければ、半年間、安倍晋三が65%の支持率を維持することはできなかっただろう。政治戦略としての「アベノミクス」は、2001年からの「小泉改革」の手法を模したものだ。経済の再生と復活を掲げ、従来とは異なる大胆な政策を打つと言って国民の期待を高め、マスコミに宣伝させるやり方である。小泉純一郎は、郵政民営化以外はノーアイディアな、政策よりも政局で登場する党人派の男だったが、「小泉改革」という標語を掲げた途端、一気に人気が出て80-90%の支持率になった。政策の中身は、竹中平蔵によって格差拡大と「小さな政府」のネオリベ政策で埋められたが、「痛みに耐えて」のフレーズが大受けし、7月の参院選で圧勝、2006年までの長期政権を敷く。任期中、この政権はずっと「小泉構造改革」を旗印として掲げ続け、繰り出す諸政策を正当化、このシンボルを求心力にして支持を調達し続けた。政策の中身は別にして、6年間も政権を維持する原動力になったのだから、「小泉改革」の標語戦略は成功したと言えよう。「アベノミクス」の標語は、「小泉改革」の成功モデルを模倣したシンボルマークで、国民の景気回復への期待を吸収し統合するキャッチコピーである。


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# by thessalonike5 | 2013-06-20 23:30
アベノミクス・バブル - 「生き方が変わった」という欺瞞
b0090336_14453598.jpgアベノミクスのバブルに浮かれた半年間を振り返って、その欺瞞といかがわしさをつくづく感じるのは、NHKのNW9の報道のあり方だ。アベノミクスで景気がよくなって1万円の花見弁当が売れていますとか、イタリア料理店で1万円のコースへの注文が増えるようになりましたとか、高級輸入車に注文殺到で納車まで半年待ちですとか、そういうバブルな話をこれでもかと井上あさひと大越健介が取り上げ続けた。子どもの貧困とか、生活保護削減とか、東電の賠償打ち切りとか、そうした問題が政治の現場で浮上していたが、そのギャップについては特に何か説明をするということもなく、まるで日本中が富裕層化し、贅沢な消費生活を猛然と愉しみ始めたような口調で、資産長者たちが享楽と放蕩に耽る姿を積極的に追いかけ、バブルのムードの演出を盛り上げていた。テレビを見ているおまえも、安倍晋三を支持しアベノミクスを信仰すれば、この羨望の楽園に参加できるのだと、そう言わんばかりのメッセージを発信していた。思うのは、井上あさひと大越健介が、NHKの報道が、2年前の3月11日以降、いったい何を言っていたということだ。これからは経済的な豊かさではなくとか、家族の絆とか、日本人は確かに変わりましたとか、心の豊かさを静かに見つめるようになりましたとか、価値観を変えましたとか、そんなことを散々言い、テレビの前の視聴者を頷かせていたではないか。震災を経験し、被災地を見て、日本人は変わったのではなかったのか。


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# by thessalonike5 | 2013-06-18 23:30
マスコミは「アベノミクス・バブルの崩壊」と正しく報道せよ
b0090336_16174264.jpg昨夜(6/12)、NHKのクローズアップ現代で株の動きを特集していた。ヘッジファンドの幹部が登場し、5/23に日経平均が1万6000円に近づいたところで、一気に売り脱けた儲け話を披露していた。今日の朝日の紙面も同じ内容の記事がある。このところ、安倍晋三信者の右翼が、アベノミクスのバブル崩壊を懸命に否定する書き込みを掲示板やTWで展開し、浜矩子への悪罵と中傷を続けているが、1134円という下げ幅は戦後11番目の暴落で、13年ぶりの出来事だ。この市場のショックを過小評価することはできない。マスコミは、報道で「暴落」という語の使用を回避し、「バブル崩壊」という説明を与えない。「株の乱高下」だの「調整局面」だのの表現で言葉を濁し、そうした姑息な言説で楽観論を支え、「アベノミクスへの期待」を繋ぎ止めようと必死になってきた。だが、日本市場の暴落現象については、間違いなくアベノミクスのバブル崩壊であり、この真実を否定したりゴマカシて済ますことはできない。虚妄と幻想の経済の化けの皮が剥がれたのであり、生成させ増殖させていたバブルが弾けたのだ。市場のホメオスタシスが、実体経済の正気に感応したのである。マスコミ報道は、眼前の現実をバブル崩壊だと正しく定義し解説しなくてはならない。発端と契機はバーナンキの金融緩和縮小だったかもしれないが、それは問題の本質とは違う。


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# by thessalonike5 | 2013-06-13 23:30
パチンコとデイトレード - 格差社会の寄生虫の経済
b0090336_1557441.jpgマスコミがアベノミクスに関する世論調査を発表し始めた。まず、今日(6/11)の朝日の記事からだが、「安倍政権になってから、景気が回復したという実感があるか」の問いに対しては、「ある」が18%、「ない」が78%となっている。昨夜(6/10)のNHKも同じ世論調査を報じていて、並べて紹介したいが、「景気が回復していると感じるか」の質問に対して、「感じる」が11%、「感じない」が46%となっている。次に朝日の方で、「安倍首相の経済政策が、賃金や雇用の増加に結びつくと思うか」の質問に対して、「思う」が36%、「思わない」が45%という結果が出た。1か月前(5月)の同じ質問では、「思う」が44%、「思わない」が36%となっていて、評価が逆転している。アベノミクスに対する期待の潮目が変わった。NHKの方では、「一人当たりGNIを10年後に150万円増やす成長戦略が、経済の再生につながると思うか」の質問に、「思う」が13%、「思わない」が33%となっている。朝日の質問で、「安倍首相の経済政策で、日本経済が成長すると期待できますか」に対して、「期待できる」が51%、「期待できない」が33%。4月の回答では、「期待できる」が55%、「期待できない」が26%だった。大きく二つのことが言える。一つは、アベノミクスへの世論の評価が頂点から下がり始めたことである。これは、5/23から始まった株価下落の影響が大きいだろう。


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# by thessalonike5 | 2013-06-11 23:30
「成長戦略」の不毛 - 呆れ果てるマスコミによる正論化
b0090336_16104687.jpg「成長戦略」とは何か。それは、第一には官僚ペーパーの文言だ。5年前の福田内閣の頃から「成長戦略」という言葉はあったし、3年前の菅内閣の「グリーン・イノベーション」とか「ライフ・イノベーション」とかは記憶に新しいところだろう。菅内閣が「新成長戦略」を発表したとき、巷からは「総花的」で「無内容な官僚のペーパーをホッチキスで止めたもの」だと批判された。菅内閣のあと、野田内閣、第2次安倍内閣と続くわけだが、「成長戦略」と題して発表される中身は、基本的に同じものである。一言で言えば、小泉政権の当時の構造改革の路線の下で、各省庁が政策プログラム(省利省益の)を作っていたものを「成長戦略」という名前にして纏めて呼ぶようになった。したがって、「成長戦略」の下で並べられている政策群は、新自由主義的な目的と性格を強く持っている点が特徴である。官僚臭とネオリベ臭、それが「成長戦略」が放つものだ。過去の民主党の歴代内閣がそれを宣伝していたときは、マスコミは「成長戦略」に対してブーイングを飛ばすのが常だったが、なぜか安倍晋三の「成長戦略」に対してだけはそうではなく、期待先行で株価が上がっている状態に対して、実体経済の中身を埋めるものだと肯定的に定義し、半年間、内容が出る前からマスコミは徹底的に宣伝した。特に古舘伊知郎だが、「これから安倍さんが成長戦略の中身を出せば、いよいよ本物の景気回復」と、毎晩のように繰り返し言い、国民の期待を喚起した。


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# by thessalonike5 | 2013-06-10 23:30
アベノミクス・バブルの崩壊 - 次は安倍晋三の支持率バブルの崩壊
b0090336_1704892.jpgアベノミクスのバブルが崩壊した。アベノミクスの経済がバブルであったことが判明した。マスコミは、現在の株暴落について「暴落」の語を用いて報道せず、眼前の事態がバブル崩壊であると正しく説明しない。「乱高下」だとか「調整局面」の語を使ってゴマカシている。だが、これはまぎれもなくバブル崩壊であり、この半年間の日本経済はバブルだった。バブルの意味を辞書で調べると、「資産価格が、投機によって実体経済から大幅にかけ離れて上昇する経済状況」などと書いてある。これでいいだろう。キーワードは投機だ。アベノミクスがバブルであることは、誰の目にも一目瞭然だった。マスコミだけがそれをバブルだと言わず、「期待先行分を<成長戦略>で中身を埋めれば本物だ」などと、愚にもつかない詭弁を言っていたのである。古舘伊知郎と大越健介。マスコミは政府のお先棒を担ぎ、アベノミクス景気をテレビで執拗に煽り、視聴者を株のゲームに誘導してきた。NHKのNW9は、「都内で開催されている株式投資セミナー」を幾度も冒頭のニュースで報じ、株で儲けろ、チャンスを逃すなと言わんばかりに欲望を刺激してきた。アベノミクスのバブルは、政府・日銀とマスコミが結託して生成させ増殖したバブルであり、マスコミはバブルの共犯者だ。マスコミの責任は重い。混乱と失敗の責任者だからこそ、マスコミは「バブル」や「バブル崩壊」の語を報道で一言も言わないのだ。


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# by thessalonike5 | 2013-06-06 23:30
アフリカ開発会議の雑感
b0090336_15591617.jpgアフリカ開発会議には51か国から首脳級が参加し、その中には女性首脳が何人もいたが、日本のマスコミは全くと言っていいほど注目しなかった。リベリア大統領のエレン・サーリーフ、マラウイ大統領のジョイス・バンダ、AU議長のヌコサザナ・ズマなどがいる。この人たちはどういう人物なのだろう、どのような政党なり勢力を率いていて、どのようにして国家の指導者になったのだろう、と自然に関心を抱く。ノーベル平和賞を受賞したサーリーフは著名だが、他の人たちは何かドラマがあるのだろうか、どういう背景や事情があるのだろうかと想像を廻らす。しかし、日本のマスコミは焦点を当てず、彼女たちのプロフィールを国民に伝えることをしなかった。マスコミが報道した今回のアフリカ開発会議は、一から十まで安倍晋三が主役で、安倍晋三ばかりをテレビに映し、メッセージは「打倒中国」で一貫していた。安倍晋三を宣伝し、中国を悪宣伝するための政治外交セレモニーだったと言っていい。訪日したアフリカの首脳たちは、安倍晋三の宣伝ショーに利用された刺身のツマで、外務官僚がODA1.4兆円をせしめる政治イベントに駆り出されたエキストラだった。NHKを始めとしてカメラを向けるマスコミ連中の頭の中には、首脳たちに関する知識は何もなく、名前さえ知らず、関心はただ、どうやって安倍晋三のパフォーマンスを官邸の注文どおりの絵にするかだけだっただろう。


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# by thessalonike5 | 2013-06-05 23:30
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