本と映画と政治の批評
by thessalonike5
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<   2013年 08月 ( 13 )   > この月の画像一覧
シリアの「化学兵器使用」事件 - 動機から犯人を推理する
b0090336_16585085.jpg日本時間の今日(8/30)未明、英政府がシリアへの軍事行動に関する動議を議会下院に提出、採決の結果、反対多数で否決された。報道によると、当初、キャメロンは即軍事介入に踏み切る動議で勝負に出ようとしたものの、野党の反発で譲歩、国連調査団の報告を待って、再度の採決を経た上で軍事行動という動議に切り換えた。しかし、この戦術でも失敗。野党労働党だけでなく、与党保守党の中にも慎重論が相次いだとある。キャメロンが政治戦の博打に出て失敗、英国の軍事介入は断念に追い込まれた。反対多数の世論が議員を動かした結果だ。この動きは、昨夜(8/30)、報ステが説明したとおりの進行で、まさにドンピシャ。今回の「シリア戦争」をめぐる情勢報道は、国内では報ステ(古館伊知郎)の独壇場だ。DCの新堀仁子の解説では、オバマはあくまで多国籍軍の形式に拘っていて、英議会の承認が不調に終われば、軍事介入を断念するだろうと言っていた。一部には、米仏軍で攻撃開始とか、米軍単独でも決行という情報も流れているが、果たして新堀仁子の予想どおりになるだろうか。余談ながら、このワシントン支局長も2世貴族で、こちらの父親はまずまずの報道人だった。親父は放送法の理念に忠実な仕事人だったが、娘は従米媚米のバイアスがくっきりで、ジャーナリストと呼べる一般像からは程遠い。DC支局長だから無理もないとも言える。NHKも民放も、どちらの父と娘にも、時代の変化が投影されていて溜息が出る。
 

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by thessalonike5 | 2013-08-30 23:30
米国はトマホークでアサドの殺害を狙う - シリア戦争
b0090336_15415366.jpg米国がシリアへの軍事介入に踏み切る。昨夜(8/28)はテレ朝の報ステが緊迫した情勢をよく伝えていて、時間も長く割き、解説も当を得たもので、何がどう動いているか非常にわかりやすかった。スタンスも中立的で安心して視聴できた。それとは対照的に、NHKは米国政府の立場で短く報道するだけで、米国の軍事行使を正当化するだけの情報の伝え方しかなく、報ステと比べて劣悪で偏向した内容だった点は否めない。NHKは、ワシントン支局長が登場して、上から目線で一方的に米国の「戦争の大義」を垂れ聞かせただけだが、報ステは、パリやモスクワやダマスカスと中継し、多面的に状況を伝えていた。報道に熱と厚みがあり、古館伊知郎の説明は、戦火拡大の犠牲になるシリアの市民に即した論調だった。開戦前夜の緊迫した瞬間なのに、NHKの者(大越健介や田中淳子)には、ジャーナリズムの現場の緊張感がなく、まるで米国政府の報道官のように、淡々と攻撃準備と介入理由を述べるだけだ。ワシントン支局長の父親は庶民肌で人気者だったけれど、娘は米国様と一心同体で出世の階梯を上る官僚貴族そのもの。NHKの報道ではシリア情勢と問題の構図は全く掴めない。何のために高い受信料を払っているのだろうか。報ステの報道は、特にパリ(仏政府)の情報を入れたこと、内藤正彦の解説と分析が入ったことで、質の高い報道に仕上がっていた。今日(8/29)の朝日の紙面記事よりずっと詳しく濃い情報提供だ。


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by thessalonike5 | 2013-08-29 23:30
潘基文の日本批判と「ばらさよ盟連」 - 国連の常識
b0090336_17424471.jpg潘基文が歴史認識の問題で日本政府を批判した件、本日(8/27)の朝日に記事が見当たらず、まさかと思って全紙面をめくって探したら、4面の隅に小さく載っていた。わずか130字、簡単に見落としてしまう目立たない扱いだ。通常であれば、1面と2面に載り、国際面にも載り、二つある社説の一つで論評する重大な問題だろう。この朝日の処理は、異様な感じがするし、高い料金で購読している者として違和感を覚える。潘基文の発言以上に、朝日の無視が事件に見える。朝日は、昨夜(8/26)の報ステでもこの件を放送せず、ニュースの話題として取り上げなかった。察するに、社内で評価が割れ、論説の基本方針が定まらないのだろう。潘基文の日本批判に対して、これを前向きに受け止め、安倍政権の歴史認識を批判し、対中韓外交を矯正させる追い風にしようとする良識派と、逆に否定的に受け止め、国連事務総長による中立違反だとして政府を擁護する保守派がいて、二者の間で議論になり、社内で着地点が見出せず、社論を纏めて提示することができなかったのに違いない。大企業のサラリーマン組織の滑稽さがあらわれている。それにしても、新聞というのは文字どおり新しい情報の意味であり、ニュースというのは読んで字の如くNEWsなのに、この大事件を翌日紙面で省略とは、報道事業者として失態もいいところだ。


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by thessalonike5 | 2013-08-27 23:30
キャロル・グラックの裏切り - 日本の右傾化を否定する妄言
b0090336_16354872.jpgロバート・ベラーが死んだ。86歳だった。17年前、丸山真男が死んだとき、追悼号として「みすず」のNo.427が刊行されたが、追悼文を献げた数多の研究者の中で、最初に置かれたベラーの一筆は白眉であり、私を大いに感動させ共感させた。他とは緊張感が違っていた。その後、丸山真男集の毎号に所収される月報の中だったかどうか忘れたが、ベラーがもう一度、丸山真男への追悼を文章にしていた記憶がある。不確かなままで恐縮だが、こんなことを書いていた。英語版の『現代政治の思想と行動』を学生と一緒に演習で読んでいたところ、丸山真男がファシズムの分析に際して、1940年代後半のマッカーシズムを類比させて説明する件があり、その視角の説得力によって、過去の1930年代のドイツの政治現象と思っていたファシズムが、まさに現代の眼前の、民主主義の国である米国の問題であるという認識を突きつけられ、学生たちも自分も、衝撃で慄然とさせられたという告白があった。ロバート・ベラーこそ、真の丸山読者の一人であり、「丸山学派」を名乗るべき学究である。「丸山学派」の兄弟子分の筆頭格として仰いでよい人物だった。実在することのない、精神の共同体としての「丸山学派」。その中で、重鎮の存在としてロバート・ベラーはいた。百科事典で「丸山真男」の項目を執筆するなら、ロバート・ベラーが文責を担うのが最も適当で、異論のない配役だと思えた。ベラーの死は私にとって喪失だ。


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by thessalonike5 | 2013-08-26 23:30
渡辺恒雄の靖国批判と日本仏教会の参拝中止要請文
b0090336_1795988.jpg8/18(日)に、観測史上最高気温の41.0℃を記録した、旧西土佐村の江川崎の集落へ出かけた。高知自動車道が旧窪川町まで延伸されていて、そこから四万十川沿いに山奥へ入って行く。この高速道は片側一車線のため少し窮屈だが、真新しくて車の運転には快適だ。何より景観が素晴らしい。8月の高知の平野は新米の収穫期を迎えていて、田圃の稲穂があたり一面真っ黄色に染まっている。真夏の陽光と真っ青な空、四国山脈の濃い緑の森、その稜線から白い雲がぽかりぽかり沸き立っている。黒々とした森林と高速道路との間に、目を眩ませるような、爆発するような黄色が広がっている。眩しすぎるほどの明るい世界。東京で鬱々と暮らしている者には、この色彩空間は本当に別世界だ。陰鬱なパリを逃れ、南仏アルルのきらめく光を見たゴッホのことが思い浮かぶ。甦生したゴッホは名作を次々と描いた。高知の夏は、アルルよりもずっと明るく自然が豊かだ。そして現在の東京は、当時のパリよりはるかに陰惨で苛酷で人の心を病ませる環境だ。激暑の空気の中、熱射を浴びて密度を濃くした草いきれが車に入るのを感じながら、ゴッホ的世界を四万十川へと快走する。夏の至福の時間。まだ正午を過ぎる前だったが、地元の放送局のラジオ・キャスターが時事の話題を流していた。昔はパーソナリティと呼んでいたが、今は死語になっている。メインの話題は靖国問題だった。
 

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by thessalonike5 | 2013-08-23 23:30
終戦の日に靖国を聖化し美化した大越健介とNHK
b0090336_1542993.jpg終戦の日のNHKの特集番組は、「平和を守ること」の意味をスリカエていた。平和の観念から反戦の意味を剥奪し、戦争準備をすることを「平和を守る」ことだと意味を真逆に転換、そのプロパガンダを刷り込んでいた。まさに、オーウェル『1984年』の「戦争は平和である」を地で行っている。この国が、あのオセアニア国の恐怖の二重思考(Doublethink)の思想状況になっている。従来のNHKの終戦の日の特集放送というものは、戦争の過ちを現在の視点から検証し、戦禍に巻き込まれた人々の苦難を振り返り、二度と戦争を起こさないようにと思いを新たにする時間だった。平和が続くようにと祈りを捧げる機会だった。平和とは、言うまでもなく反戦と不戦の意味であり、そこには戦争を絶対悪とする思想があり、それは日本国民の常識であり、基本的信念であり、終戦の日のテレビはそれを確認する場でもあった。だからこそ、この日の番組が反戦・不戦の立場と意思を基調にしていたからこそ、放送終了後に、平和主義を否定する右翼から、「左傾している」だの「偏向している」だのと難癖がつけられることが多かったのである。今回、NHKは立場を変え、「平和を続けるためには軍備増強が必要」とするメッセージを発信した。反戦や不戦では「平和を守る」ことにはならないと結論し、今後はそれが日本の「常識」だと言い、「古い平和観」を棄てるように国民に呼びかけた。不戦が平和なのではなく、戦争が平和なのだ。


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by thessalonike5 | 2013-08-22 23:30
NHKと三宅民夫による「平和を守る」の意味のチェンジ
b0090336_16301288.jpg昨夜(8/20)、二木啓孝がキャスターを務めるBS11の番組で、オリバー・ストーンとピーター・カズニックの来日特集が放送されていた。その中で、次第に戦争に向かっている日本の状況をオリバー・ストーンが考察する件があり、その語りが非常に印象的で説得的だった。8/12に東京で開かれたシンポジウムでの発言である。曰く、まず敵を作り、敵による侵略の恐怖を国内に煽り、敵が軍備を増強しているから防衛のため必要だと言って軍備を増強する。が、それは、実は戦争の準備をしているのだと、そうオリバー・ストーンは言った。日本は戦争の準備を着々と進めている。集団的自衛権、NSC、9条改憲、海兵隊とその訓練、サイバー部隊。これらを現実に進めているのは、本当に戦争を起こすためだ。戦争はすぐそこまで近づいている。今年の夏は、特にその実感を強くした。と言うのも、終戦の日のNHKの報道が異常だったからである。三宅民夫が司会をする討論番組が夜にあったが、戦慄すべき内容だった。冒頭、街を歩く市民にマイクを向けて声を拾う。「あなたは、日本の平和が続くと思いますか?」。その質問に対して、小さな子どもを連れた女性が「全然思わない」と答える。予告映像にもこのカットが使われていた。撮影場所は広島市内だった。その映像を見て、私は、「ああ、自分と同じだ」と思い、みな同じ危機感を抱いていて、NHKが終戦の日に反戦の趣旨の特集をするのだろうと番組に期待したのだった。ところが、


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by thessalonike5 | 2013-08-21 23:30
集団的自衛権をめぐる政治の行方と日本と中国の戦争
b0090336_1335254.jpg8/12にNHKの月例の世論調査が発表され、その中で注目を惹く設問と回答があった。麻生太郞によるナチス発言について、「発言を撤回したから辞任の必要はない」とする政府の対応について、「適切だ」が24%、「適切でない」が35%という結果が示されていた。つまり、「辞任の必要なし」とする政府の対応は不適切で、「辞任させるべし」と要求する世論の方がずっと多いということだ。この問題の報道について、テレ朝とTBSは正面から麻生太郞を批判する姿勢だったが、NHKは腰が引けていて、大越健介も、「発言を撤回したからこれで終わり」とする菅義偉の対応をそのまま静観して紹介し、政府に追従する論調が際立っていた。そのNHKの世論調査ですら、麻生太郞に引責辞任を迫る意見が、容認する意見より1.5倍も多い。きわめて厳しい国民世論の実態が示されている。麻生太郞のナチス発言が起きたのは7/29、マスコミ報道で槍玉に上がったのは8/1だった。この世論調査は先週末(8/10-11)に行われたものだ。一週間前(8/3-4)なら、もっとずっと厳しい結果になっていただろう。なぜか、朝日も毎日も、この問題で世論調査を打たず、麻生太郞を追い詰めることをしなかった。週が明けた途端、マスコミは事件を忘れたように報道を止めた。朝日と毎日が機を逃さず世論調査を打ち、追撃をかけていたら、この問題はどんな展開を遂げていただろうか。


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by thessalonike5 | 2013-08-15 23:30
集団的自衛権の政局 - 安倍晋三の暴走を包囲するシフト
b0090336_17341790.jpg昨夜(8/12)、報ステで集団的自衛権の問題の特集報道をやっていた。内容は、ほぼ正面からの、行使容認に反対する論調だったと言っていい。集団的自衛権行使の全面解禁を提言する安保法制懇のメンバーである、北岡伸一と岡崎久彦も映像で出演させていたが、この特集の主役は、阪田雅裕(元法制局長官)と柳沢協二(元防衛研究所長・元内閣官房副長官補)の2人で、特に柳沢協二による行使容認反対論だったと言っていい。柳沢協二は、2004年から2009年まで、小泉政権から麻生政権までの歴代内閣の官房副長官補を務めた人物で、まさにプロ中のプロの防衛官僚のエキスパートである。喩えて言うなら、安全保障行政の石原信雄と呼ぶに匹敵する。防衛実務の法制論や運用論に関してなら、この官僚の知識と説明に勝てる者はいないだろう。柳沢協二が、集団的自衛権の憲法解釈変更に反対の論陣を張ったことは、実に政治的に意味が大きく、この策動に恐怖し反対するわれわれを勇気づける。96条改憲の政治戦での小林節の活躍と威力を想起させるような、そんな期待と予感を市民に抱かせる。小林節が96条の論壇に登場し、口を開いて立憲主義の正論を吐いた途端、96条改悪を目論む輩は一瞬で論破され粉砕された。国会で多数を握っているにもかかわらず、世論の多数支持を得て発議へと持ち込んで行くことができなかった。


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by thessalonike5 | 2013-08-13 23:30
「核廃絶」の欺瞞 - 核武装と核戦争に近づいていく日本
b0090336_16204367.jpg8/7の朝日の社会面に、広島の原爆の日に関する記事が出ていた。広島市内に住む85歳の被曝者の女性が、平和式典での安倍晋三の言葉を聞いて、憤ってこう言っている。「先人がした最も大きなことは、戦争をしないと誓った憲法を守り続けたことではないか」。記事によると、彼女は17歳のとき、働いていた陸軍被服支廠の倉庫で被曝、腕にガラスが突き刺さり、急激な視力の低下に悩まされ続けた。「今の憲法は『皆殺し爆弾』で死んでいった人たちの犠牲の上にある」と言い、「改憲をめざす首相は、戦争の恐ろしさを知らないのではないか」と批判している。東京都在住の被曝者の話も同じ紙面に載っている。「生後10か月で母が病死。5歳のときに原爆で父、祖父母を失い、孤児となり、叔父夫婦に引き取られた。≪やさしいお父さん、お母さんが、おられなくなってからというものは、不幸なものです≫。小学6年生のときに学校で書いた作文が、本に先行して雑誌『世界』で紹介された。学校で掲載誌をもらい、ほめられると思って持ち帰ったところ、叔父夫婦の対応は冷淡だった。『雑誌を仏壇に供えたら、1週間後になくなっていました。叔父の後妻に捨てられたんです。育てる側にすれば≪不幸です≫と書かれたのが気に入らなかったのでしょう』。遠足の弁当には味噌を塗った麦ご飯しか与えられず、友だちに隠れて食べた。運動会も独りぼっち。天井裏で寝起きさせられ、鉛筆も衣服も小遣いももらえなかった」(37面)。
 

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by thessalonike5 | 2013-08-09 23:30
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