本と映画と政治の批評
by thessalonike5
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<   2013年 04月 ( 16 )   > この月の画像一覧
猪瀬直樹の失言問題 - 政治家に歯止めをかけない日本のマスコミ
b0090336_17552628.jpg猪瀬直樹がトルコのイスタンブールを誹謗中傷した件、まず、4/27付のニューヨーク・タイムズの記事の原文を確認しよう。"Tokyo’s Bid Chairman Tweaks Others"(東京五輪招致委員長が他都市を揶揄)と題した記事の中に報道で指摘された問題の部分がある。競技者にとってベストな場所はどこかと尋ねられた質問に対して、こう答えている。"Well, compare the two countries where they have yet to build infrastructure, very sophisticated facilities. So, from time to time, like Brazil, I think it’s good to have a venue for the first time. But Islamic countries, the only thing they share in common is Allah and they are fighting with each other, and they have classes.” 訳すと、「インフラがまだ建設されてない国、十分に洗練された設備のない国、それら二つの国と(東京を)較べて下さい。まあ、ときには、ブラジルのような国が最初に開催するのもいいですよ。でも、イスラムの国々というのは、彼らが共有しているのはアラーの神だけで、互いに争いばかりしている。それに(そこには)階級がある」。インタビューでの発言と記事発表の間に、NYTと猪瀬直樹サイドで調整があった様子で、猪瀬直樹側が、「最初に五輪を開くイスラム国という理由だけで、選考で優位になるのはおかしい」という趣旨で、上の発言をしたのだと釈明を入れている。が、この言葉がイスラム教国(トルコ)に対する蔑視と誹謗であることは歴然だ。


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by thessalonike5 | 2013-04-30 23:30
日経と米国に逆ギレを叱責され韓国に完敗した安倍晋三
b0090336_15552552.jpg今週は靖国問題で揺れた一週間だった。そして、日韓関係が重大な外交危機を迎えている。余震が続いていて、4/28の「主権回復の日」に尾を引きそうで、何か不吉な予感がする。安倍晋三の卑小で倨傲な性格を考えると、韓国に一矢報いたい衝動に駆り立てられ、また、国内の右翼を煽るポピュリズムの動機と手口で、再度、何か挑発をやらかすかもしれない。昨日(4/25)、駐韓日本大使が韓国外交部に呼び出され、靖国参拝や歴史認識で厳重抗議を受けた問題について、NHKはニュースで全く放送しなかった。報ステは、数秒間の映像のみをコメントなしで伝えただけだった。論評なしで。まるで昔の社会主義国の報道のようだ。日本の大使が現地政府から召喚を受け、抗議と譴責を受けることは多くない。しかも、韓国は重要な隣国であり、この問題はきわめて重大な国家的事件だが、NHKは無視と黙殺を決め込んだ。安倍晋三の外交失態であり、大きく報道すれば安倍政権の支持率に影響が及ぶからだろう。今、テレビ報道は完全に官邸が仕切っていて、安倍晋三に批判や疑問が向けられる内容の情報は電波に乗らないコードになっている。さすがに、新聞だけはそうもいかないようで、今日の朝日毎日日経が社説で取り上げている。今週、朝日は3回(4/23、4/24、4/26)もこの問題を社説にした。毎日は2回(4/23、4/26)。この朝日の社説は、朝日の靖国への基本認識が分かりやすく纏まっている。安倍晋三の愚行への批判としても的確だ。
 

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by thessalonike5 | 2013-04-26 23:30
安倍晋三の靖国挑発外交とその暴走を援護するマスコミ
b0090336_1446829.jpg靖国問題が急転回を遂げ、大きな国際問題に浮上する情勢となった。昨日(4/24)、参院予算委の答弁で、安倍晋三が中韓からの反発に対して、「国のために命を落とした英霊に対して尊崇の念を表することは当たり前であり、わが閣僚においてはどんな脅かしにも屈しない」と傲然と開き直り、質問した議員に向かって、「靖国神社で英霊に対してご冥福を祈る。それを批判されることに対して何も痛痒を感じない方がおかしい」と逆ギレして言い返す一幕があった。これは、中国と韓国に対する明かな挑発行動であり、ナショナリズムを扇動する目的で故意にやっている政治だ。こうやって、あたかも韓国・中国が不当に日本を非難して圧力をかけているような構図を演出し、国民の安倍晋三への同情を誘い、韓国・中国への敵愾心を増幅させ、その感情的効果と勢いで靖国の正当化を国論に固めようとしている。靖国参拝正当化の正面突破を図る博打の政治であり、5月の日中・日韓首脳会談開催の失敗を隠蔽するカムフラージュの権謀工作でもある。支持率70%の自信がこの暴走を促している。昨夜のテレビ報道を注視していたが、NHKのNW9(大越健介)は、例によって安倍晋三を翼賛する立場で、安倍晋三の右翼的主張を擁護し宣伝するニュース映像に仕上げ、視聴者を洗脳する中身でこの問題を詳報していた。ところが、テレ朝の報ステはベタ扱いでコメントも入れず、TBSのNEWS23もきわめて小さな扱いで済ませていた。


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by thessalonike5 | 2013-04-25 23:30
靖国問題 - 国内問題を外交問題にスリ替えるマスコミ
b0090336_143345.jpg麻生太郞ら閣僚3人に続き、昨日(4/23)国会議員168人が靖国神社に参拝して、夜のテレビのニュースとなった。過去最多で昨年(2012年)の2倍の数であり、朝鮮日報は「日本の政界の右翼化傾向を示すもの」と書いて警戒感を示している。朝鮮日報の見方に私も同感する。参拝後、高市早苗は、「日本の国策に殉じて尊い命を捧げた方を、どのように慰霊するかは日本国内の問題だ。外交問題になる方がおかしい」と堂々と言い、その映像が報ステで流れた。奇妙なことに、ニュースはこの高市早苗の発言で止まり、古舘伊知郎が5秒間ほど沈黙する映像が出て、番組は次のニュースに移った。まるで、高市早苗の主張がこの問題に対する番組としての総括であり、視聴者に向けての立場表明であるかのような編集と演出になっていたのだ。通常の進行であれば、ここで古舘伊知郎が横の解説者に振って意見を促す。4月からコメンテーターに異同があり、三浦俊章が降りて恵村順一郎が座っている。朝日の論説の年功順送り人事だ。だが、昨夜は、この重大な政治事件にコメントを入れず、高市早苗の言葉に朝日は反論しなかった。視聴者の多くは意外で不満に感じただろう。右翼は朝日の従順ぶりに満足を覚えたに違いない。本来、正面から批判すべき右翼発言に対して批判しない。座視し黙認して素通りさせる。こうした一つ一つが、まさしく右傾化の事実過程なのだ。


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by thessalonike5 | 2013-04-24 23:30
ベアテ・シロタ・ゴードン『1945年のクリスマス』を読む(3)
b0090336_18112432.jpgマッカーサーは、何故このようなラディカルな憲法草案を作成したのか。その理由についてベアテも著書の中でよく説明しているが、まず、ジョン・ダワーの『敗北を抱きしめて』(下巻)から引用をしよう。「第一は、日本国民からの脅威である。高野(岩三郎)や共産党の憲法草案に具体化された『共和』思想は、時が経つにつれて強力になるだろう。第二は、諸外国からの脅威である。連合国陣営のなかには天皇に強く反対する国々が存在し、近いうちに憲法改正の諸条件に干渉するようになるだろう」(P.133)。マッカーサーの方針は、徹頭徹尾、天皇を温存し、天皇を利用して占領政策を有効に進めるところにあり、連合国の中で天皇制の廃止を要求するソ連や豪州の介入を排除し、彼らの機先を制して自らの思惑どおりに戦後日本の国家体制を固めることを急いだ。天皇を守り抜くこと、それがマッカーサーの動機であり決意に他ならない。極東委員会・対日理事会の活動が活発になり、影響力を拡大する前に、ポツダム宣言の要請に沿った憲法改正を確定させる必要があった。占領軍に対する諮問委員会である極東委員会は、2/28にワシントンで発足する日程になっていた。2/1、すなわちベアテらの起草作業開始の3日前、マッカーサーは部下の報告から、極東委員会が始動すれば、日本の憲法改正の権限はマッカーサーから対日理事会(米英ソ中)の手に移るという情報を得ていた。また、1月初旬、ワシントンからもマッカーサーに対して、天皇制の廃止を含む急進的な憲法改正を勧告する極秘電報が打たれていた。


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by thessalonike5 | 2013-04-22 23:30
ベアテ・シロタ・ゴードン『1945年のクリスマス』を読む(2)
b0090336_17501153.jpgタイトルが「1945年のクリスマス」となっている理由は何か。ベアテ・シロタのこの著作を紹介している情報は多いが、題名の由縁を説明した記事は少ない。この自伝は、1945年の12月24日にベアテが5年ぶりに日本に帰国したプロローグから始まる。GHQ民政局の職員公募に応募して採用され、NYからサンディエゴ、ハワイを経由し、さらにグアムから厚木へと飛び、日本の地を再び踏んだ日が1945年のクリスマス・イブだった。つまり、作品の構成として、プロローグの場面がタイトルになっているのであり、読者の関心を惹き寄せ、意外な題名の意味を教える形で叙述が始まる工夫になっている。クライマックスは第5章の「日本国憲法に『男女平等』を書く」で、90頁(P.128-219)が割かれている。そこまでは、東京での少女時代やSFでの学生生活が回顧されているが、憲法草案に至る助走路として飽きさせない。これも本を読んで初めて知ったが、ベアテは、ロシア語、ドイツ語、フランス語、英語、日本語の5か国語に堪能な、恐るべき多言語能力のカリスマだった。両親がキエフ出身のユダヤ系ロシア人で家庭ではロシア語、生まれて5歳までウィーンに暮らし、東京に来てからは大森のドイツ人学校に通い、小学校まではドイツ語の教育環境で育っている。13歳から中目黒のアメリカンスクールに移り、16歳からSFのカレッジに留学して英語環境となる。
 

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by thessalonike5 | 2013-04-19 23:30
ベアテ・シロタ・ゴードン『1945年のクリスマス』を読む(1)
b0090336_17154337.jpgベアテ・シロタの『1945年のクリスマス』を読んだ。GHQ民政局内部における1946年2月の憲法草案作成過程が生々しく描かれ、ドキュメンタリーとしてスリリングに再現されていて、興奮しながら一気に読み上げることができる。ご一読をお薦めしたい。この本は題名で損をしている。「1945年のクリスマス」、このタイトルの響きでは、本の中身がGHQの憲法草案の歴史を書いたものだと分かっていても、そのテーマのイメージが稀釈され、憲法とは無関係な私的なエピソードが綴られた本ではないかという予想に導かれやすい。この本を読む者は、基本的にベアテ・シロタが何者か知っていて、憲法草案起草に果たしたベアテの役割をよく知っている者だ。それらの情報はネットにも載っているし、憲法に関連した多くの記事や議論ですでに目にし耳にしていて、敢えて本人の著書を繙くほどの新しい発見があるのだろうかという後ろ向きな気分にさせてしまう。ベアテ・シロタの人物についても、すでに概略を知っていて、わざわざ自伝を読むまでもないのではないかという先入観を持っている。そこに、「1945年のクリスマス」という意外な題名が入って来ると、積極的に食いつこうという動機が心理的に殺がれてしまうのだ。ということが、どうやら私の中ではあり、結局、ベアテ・シロタの死と改憲の政治的土壇場という状況が切迫するまで、定価1748円の本を買って読むという行動を起こせなかった。


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by thessalonike5 | 2013-04-18 23:30
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読む(3)
b0090336_13264965.jpg村上春樹の新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は、遂に80万部の発行部数となった。が、書店では品切れ状態が続いていて、週末(4/20)まで入荷がないなどという情報もTWで流れている。村上春樹の作品が売れることは嬉しい。それは、自分の人格が普遍的に拡大していることを意味しているように思える。と、そう私は数年前に言った。しかし、今は少し違う。眼前のフィーバーは嘘くさい。村上春樹の新作を読む娯楽と祝祭の空間に積極的に参加し、自ら市場の過熱を煽る末端を受け持ちながら、逆に喪失感と疎外感を禁じ得ない。今の「村上春樹の作品」は、あまりに消費される商品でありすぎる。昔は、これほど大衆商品的な存在ではなかった。村上春樹の作品は、何かどんどん薄っぺらなものになり、市場化され商品化される中で、本当の価値のない軽いものになっている。昔のMSのWindowsとか、今のAppleのiPhoneとか、そんな無意味なクズ商品の一つに成り下がったようで、正直なところ面白くない気分でいる。この新作は商品だ。論じる前に「読め読め」であり、とにかく「買え買え」である。私が、2回の記事の書評で抵抗を試みたのは、この商品が「読め読め」「買え買え」と浮かれて騒ぐ価値があるものなのかと言いたかった所為もある。今回、三省堂の神田神保町本店が「村上春樹堂」の看板を設えて商戦を盛り上げ、そのプロモーションをマスコミが取り上げて話題にした。


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by thessalonike5 | 2013-04-16 23:30
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読む(2)
b0090336_1515736.jpg新刊の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は、現在、多くの書店で品切れになっていて、入手が困難になっている模様だ。Amazonのサイトを見ると、中古出品に1900円の値段がつけられている。定価は税込みで1785円、初日に抜け目なく店頭で買い、一気に読み、ネットで売り捌いたら儲けが出るという異常な状況。発売前に50万部を刷りながら、発売2日で書店分は売り切れとなった。本の帯に、村上春樹のインタビューの言葉が載っている。「ある日ふと思い立って、机に向かってこの小説の最初の数行を書き、どんな展開があるのか、どんな人物が出てくるのか、どれほどの長さになるのか、何もわからないまま、半年ばかりこの物語を書き続けました」。やはり、ストーリーについて精密な構想を立てず、全体のプランを設計せずにアドリブで書いている。だから、書き出しが抜群によく、前半に面白さが凝縮され、後半の進行に従って流れが澱み、物語の世界が小さく萎れる作品になったのだ。イントロと、それからつくるの体重が激減して形相が一変する懊悩の描写は、小説というよりも完成された詩の表現そのものだ。だが、例えば、名古屋でビジネスセミナーの会社を経営するアカ(赤松)が登場する場面となると、描写が単調で、そこに文学的な観察や想像力の厚みが乏しく、村上春樹が多くを準備せずに、経過点としてこの章を書き流していることを感じる。


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by thessalonike5 | 2013-04-15 23:30
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読む(1)
b0090336_1794756.jpg村上春樹の新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』について、早速、書評を試みたい。(1)ストーリー、(2)ラブシーン、(3)表現、(4)同時代認識と舞台設定、(5)商品としての村上春樹、等々、感じたところを述べたいが、論理的に整理できた意見になるかどうかは自信がない。また、以下はいわゆる「ネタバレ」になるので、その点をご容赦いただきたい。まず、率直な感想から言うと、前半はとてもスリリングで面白く、村上春樹の作品らしく、冒頭から読者を引き込み、幾筋もの謎が仕掛けられる。ドラマの展開に期待が膨らんでいく。しかし、後半、謎解きの段になると、物語の厚みが次第に薄くなり、期待が充たされず不満感が残る結末となる。これは、『1Q84』でも同じ感想を持たされた。中途半端で物足りなく、敢えて悪く言えば支離滅裂な、破綻と言えば大袈裟だが、物語全体が挫折し萎縮した印象を受けるのである。『海辺のカフカ』ではそれはなかった。物語の進行を追うほどに、オーケストラの交響楽のようにボリュームが大きくなり、クライマックスで最高潮に高揚し、フィニッシュのカタルシスは言いようもない至福感を残した。感動の余韻が尾を引き、翌日も心が痺れたままの状態が続いて、マスコミ報道を含めて頭が日常空間の情報を寄せつけなかった。圧倒的な精神の動員と興奮と昇華の体験だった。そして、村上春樹は2006年にフランツ・カフカ賞を受賞、ノーベル文学賞に最も近い世界的な売れっ子作家になる。


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by thessalonike5 | 2013-04-14 17:07
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