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本と映画と政治の批評
by thessalonike5


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週刊文春の驚愕の選挙予測 - 自民は半減以下の141議席へ
週刊文春の驚愕の選挙予測 - 自民は半減以下の141議席へ_b0090336_9373725.jpg本日(10/2)発売の週刊文春宮川隆義が衆院選を予測した記事があり、衝撃の結果が出ている。民主党は285議席を獲得して単独過半数で政権奪取、自民党は現有議席を半分以上減らして141議席の壊滅的な大惨敗。今日の永田町はこの記事の話題で持ちきりだろう。前に紹介した夕刊フジの小林吉弥の数字をはるかに超える自民と民主の大逆転が予想されている。宮川隆義が選挙前にどういう予測を出すか心待ちにしていた人間は多かったはずで、私もその一人であり、きっと現在の政党支持率比とは異なって、民主有利・自民不利と打ってくるだろうとは思っていたが、まさかここまでの民主の大勝と自民の惨敗を出してくるとは思わなかった。サプライズの宮川予測である。この数字では政界再編は全く問題にならない。自民党は分裂することもできない。衆参で多数を民主党に握られ、身動きが取れなくなり、政権から遠ざかったまま野党の冷や飯をずっと食い続ける立場になる。この記事のインパクトは小さくなく、麻生首相は怯えて解散できないだろう。 



週刊文春の驚愕の選挙予測 - 自民は半減以下の141議席へ_b0090336_938298.jpg宮川隆義の予測記事の強烈なところは、単に議席数を出しているだけでなく、小選挙区の当落が示されているところであり、その中身の迫力に圧倒される。自民党が現有の305議席から141議席に半減するということはどういうことか、その真実が読者に提示されている。大物議員が枕を並べて討ち死にしている。北海道から見てみよう。北海道11区で現職財務相の中川昭一が落選、北海道12区で元幹事長の武部勤が落選。東北では、青森1区で津島派会長の津島雄二が落選。北関東では、茨城2区で元財務相の額賀福志郎が落選、栃木1区では政界失楽園の船田元が落選、栃木2区では小泉内閣法相の森山真弓が落選、群馬2区で現総務会長の笹川尭が落選。東京も落選者が多い。東京2区で山崎派幹部の深谷隆司が落選、東京3区で石原家三男の石原宏高が落選、東京5区で国替えチルドレンでネオリベギャルの佐藤ゆかりが落選。東京12区では、国替えした小沢一郎に太田昭宏が敗れて落選。巷間言われているような東京での自民有利の風はここでは吹いていない。

週刊文春の驚愕の選挙予測 - 自民は半減以下の141議席へ_b0090336_9401886.jpg北陸信越では、福井1区で極右靖国ギャルの稲田朋美が落選、長野1区で小泉内閣文科相の小坂憲次が落選。東海では、岐阜2区で売名屋の棚橋泰文が落選、静岡7区の片山さつきも落選、静岡8区で現職文科相の塩谷立が落選、愛知4区で小泉チルドレンで料理研究家の藤野真紀子が落選、愛知9区で元首相の海部俊樹が落選、愛知13区で大村秀章が落選、三重1区で小泉内閣厚労相の川崎二郎が落選。東海ブロックも凄まじい。続けよう。近畿では、大阪2区でチルドレンでKYギャルの川条志嘉が落選、大阪7区では同じくチルドレンで醜聞ギャルの渡嘉敷奈緒美が落選、大阪10区では松浪健太が落選。よく見ると、大阪の自民党議員というのも滅茶苦茶な人物が多い。兵庫10区で福田内閣文科相の渡海紀三朗が落選。中国では、何と広島4区で中川秀直が落選。これには驚嘆させられた。広島では7区ある小選挙区で4人の自民党現職が落選。四国では、愛媛1区で安倍内閣官房長官の塩崎恭久が落選。民主党刺客の永江孝子に討ち取られる。宮川隆義の予測では、実に落選させたい政治家が落選していて小気味いい。

週刊文春の驚愕の選挙予測 - 自民は半減以下の141議席へ_b0090336_9381522.jpg今回の記事で最も衝撃だったのが九州の小選挙区の予想で、次のようになっている。福岡2区で山崎拓が落選、福岡3区で太田誠一が落選、福岡7区で古賀誠が落選。この結果には興奮を覚えざるを得ない。福岡10区の西川京子も当然のように落選。福岡県民の良識が回復された予想となって安堵する。注目の長崎2区では、「原爆落とされてもしようがない」の久間章生が刺客の福田衣理子に討たれて惜敗。そして何と宮崎1区では、あの「日教組をぶっ壊す」の中山成彬が遂に落選。ブログの声が宮崎市民に届いた。鹿児島1区では福田内閣法相で右翼の保岡興治が落選。小者なので漏らしてしまったが、麻生内閣現閣僚の佐藤勉も栃木4区で落選。ここまで自民党が大敗する選挙予想をこれまで見たことがない。見ているだけで爽快な気分になる。305議席が141議席になるということは、まさにこういう壮観絶景であり、これだけの落選が累々と積み上がるということである。世の中は変わる。テレビも変わる。テレビの政治番組は基調を変えざるを得ない。長くテレビの政治世界を支配してきた三宅久之や田原総一朗や岸井成格をお払い箱にするだろう。

週刊文春の驚愕の選挙予測 - 自民は半減以下の141議席へ_b0090336_93828100.jpg読売新聞も変わらざるを得ない。産経新聞的なニッチな右翼新聞になるのが嫌なら、保守の立場の中身を考え直さざるを得ない。社会保障予算削減に賛成したり、後期高齢者医療制度を擁護し続ける論調の継続は不可能で、それを続ければ部数減に追い込まれる。日本テレビと自民党の蜜月やテリー伊藤の咆哮も終わりだ。政府の放送局であるNHKは民放以上に大きく変わらざるを得ない。公明党は31議席を27議席に減らすだけで、勢力的にはさほど変わりないが、政権政党の立場を失い、言うならば路頭に迷うことになる。落選した太田昭弘は党首を解任され、党の方針も大きく転換するだろう。自民党と結託して国民生活を破壊する改革政治に加担してきた罪過と責任が厳しく問われることになる。しかし、民主党単独政権となったとき、公明党の存在意義はきわめて怪しくなる。党勢力の長期低落傾向は止められず、次回の参院選挙でもさらに比例票を減らし、次々回の衆院選では小選挙区に候補者を立てられない事態にまで陥るのではないか。公明党は存亡の危機に立つに違いない。今週号の週刊文春はぜひ手にとって読んでいただきたい。選挙区情報のデータが充実している。

そして、宮川隆義の記事は、単に議席数予想や当落予想の選挙予測だけでなく、読めばわかるが渾身の世襲政治批判の内容になっている。迫力を感じさせられる。
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by thessalonike5 | 2008-10-02 23:30 | 政局
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