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本と映画と政治の批評
by thessalonike5


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辺見庸の「個として戦端を開け」 - 刺激的で挑発的な
辺見庸の「個として戦端を開け」 - 刺激的で挑発的な_b0090336_16551931.jpg9/8のブエノスアイレスのIOC総会で、東京がイスタンブールに敗れて五輪招致に失敗していれば、その原因は福島の汚染水問題だということになり、マスコミが厳しく報道攻勢をかけ、国家を挙げた汚染水対策の取り組みに向かっただろう。直ちに国会が召集されて議論され、海外の専門家を交えた本格的な対策本部の設置をという世論が高まり、福島の現地に国のプロジェクト機関が発足して、そこにIAEAからの派遣団も常駐するという図になったかもしれない。雑誌「ネイチャー」の社説で日本の対応を批判した記者が来日し、NHKのインタビューに出たり、国会の参考人招致で問題提起するという場面もあったと思われる。世界の深刻な問題である福島の放射能汚染水漏れは、こうして国際社会の監視の中に入り、世界中の叡智を集めて対策を検討する態勢となっただろう。だから、2020年の五輪は他の都市に決まった方がよかった。東京に決まったため、安倍晋三が汚染水問題の現状と対応を正しく説明し、それがIOC(国際社会)に認められたという意味づけに逆転してしまった。9/8からのマスコミの狂乱の奉祝報道は、安倍晋三と猪瀬直樹を英雄にし、招致団メンバーを凱旋軍団の殊勲者にして賑々しく祭り上げ、結局のところ、汚染水問題の政府対策を正当化している。東京招致は神話化されようとしている。きっと年末から正月にかけて、ずっと神話の刷り込みが続くだろう。




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辺見庸の「個として戦端を開け」 - 刺激的で挑発的な_b0090336_1651363.jpg

by thessalonike5 | 2013-09-12 23:30
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