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本と映画と政治の批評
by thessalonike5


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終戦の日に靖国を聖化し美化した大越健介とNHK
終戦の日に靖国を聖化し美化した大越健介とNHK_b0090336_1542993.jpg終戦の日のNHKの特集番組は、「平和を守ること」の意味をスリカエていた。平和の観念から反戦の意味を剥奪し、戦争準備をすることを「平和を守る」ことだと意味を真逆に転換、そのプロパガンダを刷り込んでいた。まさに、オーウェル『1984年』の「戦争は平和である」を地で行っている。この国が、あのオセアニア国の恐怖の二重思考(Doublethink)の思想状況になっている。従来のNHKの終戦の日の特集放送というものは、戦争の過ちを現在の視点から検証し、戦禍に巻き込まれた人々の苦難を振り返り、二度と戦争を起こさないようにと思いを新たにする時間だった。平和が続くようにと祈りを捧げる機会だった。平和とは、言うまでもなく反戦と不戦の意味であり、そこには戦争を絶対悪とする思想があり、それは日本国民の常識であり、基本的信念であり、終戦の日のテレビはそれを確認する場でもあった。だからこそ、この日の番組が反戦・不戦の立場と意思を基調にしていたからこそ、放送終了後に、平和主義を否定する右翼から、「左傾している」だの「偏向している」だのと難癖がつけられることが多かったのである。今回、NHKは立場を変え、「平和を続けるためには軍備増強が必要」とするメッセージを発信した。反戦や不戦では「平和を守る」ことにはならないと結論し、今後はそれが日本の「常識」だと言い、「古い平和観」を棄てるように国民に呼びかけた。不戦が平和なのではなく、戦争が平和なのだ。




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終戦の日に靖国を聖化し美化した大越健介とNHK_b0090336_1554450.jpg

by thessalonike5 | 2013-08-22 23:30
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