| |
原発比率15%の内実 - 18年間で14基を新設する異常な計画
|
|
前に記事の中で、野田佳彦が大飯の再稼働に強気の姿勢なのは、水面下で橋下徹と手を握っていて、最後は容認に態度転換するシナリオができているからだと述べた。同じことをTwitterでも書いたら、橋下信者から「その根拠を言え」という反論が返ってきた。順番が逆になったが、結果が全てを証明したと言えるだろう。8条件を出して政権批判をまくしたてた1か月半前の威勢が嘘のように、「うわべばかり言っても仕方ない」「タテマエばかり言っても」と豹変し、しれっとした顔で再稼働を容認した。再稼働に反対して、府市エネルギー戦略会議の場で関電の電力需給を追及したのは、うわべのタテマエ、すなわちパフォーマンスだと自分で認めたわけで、橋下徹を脱原発の旗手として期待し仰ぎ見ていた者は騙されていたことになる。再稼働には国民の6割が反対している。低支持率の野田佳彦がこれを強引に押し切るには、橋下徹の同意と協調がどうしても必要で、前原誠司がブリッジして裏工作と取引を続け、掌返しのタイミングを謀っていたのだろう。 府市エネルギー戦略会議で関電をやりこめていた飯田哲也や河合弘之は、ハシゴを外されて立場を失った恰好になる。関電の「電力不足」を5%にまで追い詰めた達成は水泡に帰し、今夏を原発ゼロで過ごし、原発の不要性を経験で立証することは困難となった。脱原発派にとっては痛い敗北である。
by thessalonike5
| 2012-06-01 23:30
|