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本と映画と政治の批評
by thessalonike5


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再考 - 米国はなぜ移設先を辺野古から変えないのか
再考 - 米国はなぜ移設先を辺野古から変えないのか_b0090336_16531814.jpg地図を確認すると、南から那覇市があり、国道58号線沿いに北上すると浦添市があり、宜野湾市と北谷町を過ぎて嘉手納町へと至っている。けれども、実際に車で走ってみると、町と町の間は途切れておらず一つに繋がっていて、どこが境界なのか分からない。嘉手納から南は切れ目のない一つの大都市で、東京と埼玉、東京と千葉、東京と神奈川のだらしない接着と延長と同じように、言わば「沖縄首都圏」として一体の都市集積である。ここに、今回の「切り離し」の政治によって先行返還となった牧港補給基地とキャンプ瑞慶覧とキャンプ桑江がある。「沖縄首都圏」らしく、新しい商業施設が並び、県の中でもモダンでハイカラな市街地域に違いないのだが、この58号線の12kmほどを通過したときの印象は忘れられないものだ。それは、視界に入る道路の右と左の世界のコントラストであり、沖縄と日本と米国の三者の関係性の衝撃の真実である。左側に見える沖縄の商店や民家は小さくて古い。狭いところに家屋が密集し、頼りなく、くっつきひしめいて人々が暮らす現実を想像させる。右側には金網の向こうにゆったりとした静かな空間が広がり、緑の芝生の中に白い宿舎が点在し、ときどき芝の上でパターゴルフを楽しんでいる。ここは日本ではない、日本にいる外国人と日本人の関係ではない、18世紀の中南米の原住民とスペイン人、19世紀の米国南部の黒人と白人の世界だと、そのことが直観で悟られて絶句させられる。




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再考 - 米国はなぜ移設先を辺野古から変えないのか_b0090336_16545439.jpg
 
by thessalonike5 | 2012-02-10 23:30
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