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再評価される幸徳秋水 - 大逆事件も名誉回復の動き進む
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大逆事件の冤罪の真相が次第に究明され、幸徳秋水ら事件の犠牲者の名誉回復が進んでいる。在野の人々の長年の地道な努力によって、明治国家の恐るべき権力犯罪(テロ弾圧)の真実が浮かび上がりつつある。犯行の中心にいて指さされているのは、山県有朋、桂太郞、平沼騏一郎。一昨年、大逆事件から100年を前にNHKのETV特集で放送があり、6名の検挙者を出した和歌山県新宮市での名誉回復の様子が紹介されていた。NHKで大逆事件を扱うのが意外で、画期的だと思い、注目して映像に見入った。また昨年の1/24、「大逆事件百年後の意味」と題した院内集会が開かれ、福島瑞穂が挨拶、鎌田慧が講演をしている。今年も同じ集会を1/24に開催していて、参加を呼びかけるツイートを福島瑞穂が連打していた。大逆事件の真実と意味を明らかにし、刑殺された者たちの無念を晴らそうと懸命に動いている人々がいて、関係者の強い熱意を感じさせられる。インターネットの中を見ると、幸徳秋水と大逆事件について情報発信しているサイトが多い。きわめて大量の研究と解説がストックされ、一般市民のアクセスを待っている。幸徳秋水への関心の高さ、復権を願う者の多さ、その営為を続けている在野の者の多さに驚く。幸徳秋水の思想については、古典である本人の著作は別にして、ほとんどネットの資料だけで十分な知識を得られるのではないか。
by thessalonike5
| 2012-01-31 23:30
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