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東電清算事業団を作れ - 国鉄方式で解体と整理と新生を
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昨夜(1/27)、報ステのスタジオに玄侑宗久がコメンテーターで出演していた。原発と手を切る時だと言い、「原発を再稼働できないことは、福島に来てみれば分かる」と言った。言葉が重く響き、余韻が残り、静かな説得力を残す。官僚の息のかかっていない、汚れていない知性。その態度と言葉に新鮮さを感じる。昔は、こんな感じの、落ち着いた目をした、ヘラヘラ笑わない人物がテレビ世界にも少なくなかった。勉学の修行を積み、理想を求めた人生を送り、人と自分に常に真摯で、深い観察眼を持ち、マスコミに出ても浮かれ燥ぐことのない知性がいた。五十嵐浩司や三浦俊章ではなく、玄侑宗久が番組の解説を主担すべきなのだ。そうすれば、報道は生きて価値を甦らせ、尊敬されて人々の心に届くのだ。昨夜の番組では、ようやく、昨年の電力需給の政府試算の疑惑が取り上げられ、7/29の予測が滅茶苦茶なものだったことが明らかされた。今夏が+6.0%だっただけでなく、昨夏ですら、実は節電の必要がなかった真相が浮上し、節電を義務づけられて苦労した中小企業の者がその事実を知って憤慨する場面が映されていた。エネ庁は、需要予測の前提を無理やり過大にする不正な細工を弄し、一般家庭で業務用の大型冷蔵庫を平均1.2台も使用させたり、留守中にペットのためにエアコンをつけっぱなしにさせるなど、異常な数字に設定して計算していた。
by thessalonike5
| 2012-01-28 23:30
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