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松本龍の暴言事件 - 問題を深刻視しないマスコミとネット
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松本龍の暴言について、マスコミと野党がそれを叩かない。そして、ネットの中でも怒りが沸騰しない。この異常に驚かされ、絶句させられる。意外きわまることに、夜のニュース番組はどこもトップで報道せず、NHKは3番目、報ステは2番目の小さな扱いで済ませ、異常を異常として伝える批判を発しなかった。素通りだ。昨夜(7/4)の間に公邸に政権の幹部が集まり、更迭が決まるとばかり思っていたが、あまりの政界とマスコミの静けさに蒼然とさせられ脱力させられる。憤慨しているのは私一人だけ。石原慎太郎や橋下徹の会見が出て、国民の怒り心頭を代弁する場面があるかと思ったが、そのような映像すらなかった。志位和夫や福島瑞穂の反応も全く放送がなかった。こういうとき、政治を語る者は、問題の重大さを国民に説かなくてはいけないし、そして、絶対に許してはいけないことだということを、感情を露わにして伝えなくてはいけない。言葉が要るし、激情が要る。言葉も熱もない。朝日新聞の社説は、それを「放言」と呼んでいる。放言の範疇ではない。そんな軽いものじゃない。暴言以上のものだ。この事件について言うときは、前代未聞とか言語道断とか怒髪天を衝くの言葉を繰り返し使うか、もっと別の激越な言語を持って来る想像力が要る。今まで見たこともない政治の現実だからだ。考えられない社会の事実だからだ。常識を通り越したところですら、受け止める神経を持てない衝撃的な悪行だからだ。
by thessalonike5
| 2011-07-05 23:30
| 東日本大震災
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