本と映画と政治の批評
by thessalonike5
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# by thessalonike5 | 2014-01-01 23:30
大晦日に - 朝日の投書 「日中は戦争になるのですか」
b0090336_17224519.jpg大晦日を迎えてしまった。慌ただしい。政治が大量に押し寄せ、毎日の時間の流れの中に詰まりすぎていて、ブログの記事を書くタイミングと巧く同期をとれない。TWの140字の連発に走ってしまう。考察する、分析する、概念を見つける、論理を組み立てる、ということができない。マルチタスク、マルチスレッドの情報処理を強いられる政治の日常だ。10月下旬からは秘密保護法の政治の過程があった。その中に巻き込まれ、自らデモに積極参加し、瞬く間に時間が流れた。この政治が何であったのか、どうして強行採決を止められなかったのか、意義と限界は何なのか、掘り下げて理論的に検討を加え、経験から教訓を引き出し、意味づける政治学の総括をしたかったが、それをする間もなく、都知事選と辺野古埋め立ての激動の政局を迎えた。都知事選に首を突っ込まざるを得ず、TWに張り付いてアジテーションを乱打せざるを得ない日常になった。今年は大きな政治戦に二つ遭遇し、渦中に飛び込んで陣地を這い、塹壕にへばりついて銃弾を撃った。7月の参院選、10-12月の秘密保護法。前者は勝利を手にし、後者は痛い敗北を喫した。7月の東京選挙区の戦いは、計画どおり、山本太郎と吉良よし子を当選させ、鈴木寛を落選させるというパーフェクトゲームを得た。最後の一週間の敵側(鈴木寛を応援する右翼)のTWでの誹謗中傷攻撃は、本当に凄まじい重爆撃だった。


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# by thessalonike5 | 2013-12-31 23:30
仲井真弘多にリコールを - 12/27のNHKの異様な奉祝報道
b0090336_16581870.jpg12/27の夜、仲井真弘多が辺野古埋め立てを容認した記者会見の報道があった。テレビではNHKしか番組がなく、7時のニュースとNW9を見るしかなかった。年末で冬休みのため、報ステとNEWS23を見ることができない。NW9と報ステでは、かなり論調が違ったはずで、視点と立場が異なり、流す映像が違っただろうと思うが、それを確認するころができなかった。知事公邸の会見で仲井真弘多に噛みついていたのは、TBSの金平茂紀だ。NEWS23の放送があれば、岸井成格が仲井真弘多を一刀両断するコメントを吐いただろう。安倍晋三は周到に、政府に批判的な報道番組が仕事納めをした機を狙い、辺野古埋め立て容認に政治をセットし、靖国参拝を強行している。国民の間に批判が広がって、支持率下落に繋がる影響が最小限になるよう、狡猾にタイミングを選んでいる。NHKの画面の前で歯噛みしていたが、ふと、なるほど、数年後はこうなるのかという考えが頭をかすめた。安倍晋三にとっては、この報道環境が理想であり、あるべきマスコミと国民の姿なのである。政府に不満や批判を言う放送局が皆無で、安倍晋三を礼賛する報道と演出ばかりで埋められ、国民が安倍晋三の政治に満足し、政府の政策に納得し、番組キャスターを媒介して安倍晋三と国民が常に一体化するような、そのような共同体の図が理想なのだ。つまり、北朝鮮と同じ政治社会である。朝鮮中央放送しかない環境だ。


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# by thessalonike5 | 2013-12-30 23:30
安倍晋三の靖国参拝と米国の批判 - その政治の分析
b0090336_17155536.jpg昨日(12/26)の安倍晋三による靖国参拝に対して、米国政府が「disappointed」の厳しい表現で批判を加えた。「日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに米国政府は失望している」。 United States is disappointed that Japan's leadership has taken an action that will exacerbate tensions with Japan's neighbors. しかも、この発表は、米国大使館から即座に発表され、サイトにプレスリリースとして公表された。このことの意味は重大だ。昨日、ネットで安倍晋三の靖国参拝の報を知ったとき、千鳥ヶ淵にケリーとヘーゲルの2名を献花させてメッセージを発していた米国が、どういう反応をするだろうかと関心を持ったが、すぐに厳しい批判が飛び出し、私は正直に驚かされた。異例だ。これまで、米国政府が日本の首相の行動について文書で直接批判した例はない。思い浮かばない。しかも、即日に発表された。昨夜のNHK-BSのニュースで、鎌倉千秋が、DCは12/25のクリスマスの夜なのに、対応を協議して声明を東京の大使館に発表させたと、その異例ぶりに言及していた。NHKのニュースでは、安倍晋三は朝の参拝直前、米国大使館に電話を入れたと伝えている。テレ朝の記事では、米国に事前通知しなかったとあるが、これはNHKの報道の方が正確だろう。臆病な安倍晋三が、米国に事前連絡しないはずがない。
 

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# by thessalonike5 | 2013-12-27 23:30
安倍晋三と仲井真弘多の茶番会議とNHKの脱力報道
b0090336_193837.jpg年末になり、報ステやNEWS23の放送が休みに入っているため、昨日(12/25)の仲井真弘多と安倍晋三との会談については、NHKの報道を見るしかなかった。予想はしていたものの、7時のニュースの中身は酷く、血圧が上がるものだった。仲井真弘多の、「驚くべき立派な内容をご提示いただいた」という絶賛の言葉の映像を流した後、小郷知子は、「どうして安倍首相はこれほどの支援策を沖縄県に提示したのでしょう」と問い、官邸担当の岩田明子を登場させ、「はい、安倍首相は、」と安倍晋三の沖縄への恩情の大きさを強調する説明のやりとりを示した。これを見た沖縄の人々の衝撃と憤怒はいかばかりのものだっただろう。安倍晋三は、仲井真弘多に「驚くべき立派な内容」という驚嘆の賛辞をカメラの前で言うよう、最初から芝居の台詞を仕組んでいる。そして、NHKの放送の原稿も官邸が準備していて、一つの見せ物として演出しているのだ。沖縄県側が求める振興策と負担軽減策に対して、その要望を超える回答を返したため、知事の仲井真弘多が驚き、随喜に溢れた感謝の表現が飛び出したという芝居であり、ここまで沖縄に特別な配慮を示したという印象工作を図った政治である。呆れるのは、こんな絵を見せて得意になっている安倍晋三の神経であり、それに付き合っている仲井真弘多の悪辣さだ。おそらく、仲井真弘多には数億円の裏金が約束されているのだろう。


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# by thessalonike5 | 2013-12-26 23:30
「東アジアの安全保障環境の激変」の言説と防空識別圏
b0090336_18185587.jpg天皇陛下の80歳の誕生日の記者会見、例年になく、戦争と憲法について深く言及していたのが印象的だった。現在の安倍政権が戦争に向けて全力疾走しているのを見て、両陛下は不安に感じ、勇気を出して警告のメッセージを発しているのだろう。「戦後、(中略)日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました」。様々な改革とは、教育改革であり、農地改革だ。「平和と民主主義」と言う言葉は、最近の政治の世界では絶えて聞く機会がなく、こうして天皇陛下の口を通じて出てくると、あらためて清新な響きに心を躍らされる。「当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います」。これは、今年初めに死去したベアテ・シロタのことだろう。「今後とも憲法を遵守する立場に立って、事に当っていくつもりです」。この言葉は、国事行為の問題に関して発言した件で登場したものだが、23年前に即位した宣誓の、「皆さんとともに日本国憲法を守り」の一節をおのずと想起させる。それへの回帰を意識させるべく、意思と意味を文脈の中に忍ばせているのに違いない。自分も憲法を守るから、政府も平和憲法を守って欲しい、国民も平和憲法を守って欲しい、そう念じ、渾身の思いで呼びかけている。これは、改憲と戦争に暴走している安倍晋三に対する、実に正面からの挑戦の文言と言うべきものだ。
 

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# by thessalonike5 | 2013-12-24 23:30
都知事選の提案 - 若いリベラル候補で安倍晋三を倒す
b0090336_17303100.jpgこれが最後の都知事選になるかもしれない。中国と戦争を始め、日本全土が戦火に包まれ、多くの人が焼け死に、日本という国家そのものが滅びるかもしれない。だから、この政治戦は、どうしても安倍晋三を敗北させないといけない。戦争を止めないといけない。猪瀬直樹の首を落とし、2月に都知事選の日程を仕組んだのは安倍晋三だ。2月は予算委の論戦の季節。1月下旬に通常国会が開幕して、民主党は秘密保護法の問題にフォーカスして政府を追及する。強行採決で押し切った12月の国会に針を戻し、国民とマスコミの世論を背景に、法律廃止を掲げて攻防の争点にしようとする。安倍晋三にとって防戦一方の苦しい国会運営となり、答弁が二転三転し、またぞろ石破茂あたりが舌禍事件を起こし、国会前でデモ隊が抗議し、マスコミが政権を叩き、再び支持率が下落する要因が作り出される。支持率が40%を切って沈み込む事態になれば、4月以降に予定している集団的自衛権の政局がきわめて困難な環境になる。憲法解釈変更の閣議決定と国家安全保障基本法案の成立が、思惑どおりに運べず、不意の座礁を起こしかねない。これは安倍晋三にとっては最悪の想定だ。こうした懸念を払拭し状況を打開するため、安倍晋三の方から先手を打ち、2月に都知事選を仕掛け、そこで勝利し、民意を得たという既成事実を作る一計を案じたのだ。徳洲会から裏金をもらっていた政治家は何人もいる。
 

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# by thessalonike5 | 2013-12-20 23:30
リベラルの欺瞞とファシズム - 加藤陽子、長谷部恭男、東大
b0090336_16424028.jpg秘密保護法への反対運動が盛り上がった先々週、成立2日前の水曜(12/4)が、抗議のヒューマンチェーンが呼びかけられた日だった。小春日和の昼間、12時から13時半、6000人が集まって国会を取り巻いた。集会をやっている参院議員会館前から、美しい銀杏並木を時計回りで一周しようとして、永田町駅の角から国会図書館、さらに憲政記念館から国会正門へ向かって歩いていた。時計塔のある国会前庭の付近にさしかかったとき、ハンドマイクで演説している者がいて、周辺の歩道に一塊の小さな集団ができていた。「出版労連」の幟旗が立っている。40代後半に見えるハンドマイクの男は、新聞労連の副委員長だと名乗っていた。今回の運動では出版労連の仲間たちが精力的に動いてくれていて、今日もこうして昼休みの時間に駆けつけているのだと案内をした。そして、岩波書店労組の委員長に挨拶のマイクをバトンタッチした。歩いていた私は、それを聞いてほうと思い、どんな顔か拝ませてもらおうと立ち止まったところ、これまた40代に見える若い、私の感覚では女の子という印象になる人物が、秘密保護法反対の話を喋り出した。が、感想を正直に言うと、肩書きから期待したものとは裏腹に、演説は素人丸出しで全く面白くなかった。言葉に知的興奮を感じなかった。縁故採用ばかりやっているから、こんな具合になるのだろうかと、不興に感じたのが本音である。


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# by thessalonike5 | 2013-12-17 23:30
都知事選でSTOP THE ABE - リベラル統一候補の擁立を
b0090336_16455784.jpg東京都知事選が始まろうとしている。猪瀬直樹が徳洲会から5000万円の裏金を受け取った疑惑が暴露されたのは、3週間前の11/22のことだ。秘密保護法案の政局がまさに佳境に入った時期だった。ここから、日本の政治は秘密保護法案で一色となり、12/6にそのクライマックスを迎えた。その間、検察からは追加のリークがピタリと止まっていた。ようやく今日(12/16)になって、1年前の知事選で、選挙運動の経費の領収書を偽造していた問題が表に出た。マスコミ報道も、辞任の詰めの段階に入ったことを示している。前回の記事で、この徳洲会事件の捕り物は、検察(特捜)が権力の復活を目したリベンジの政治であり、猪瀬直樹が生け贄に選ばれたのだと指摘したが、当然、猪瀬直樹をスケープゴートにして屠る算段にゴーサインを出したのは安倍晋三である。検察と安倍晋三で段取りを決めている。検察は、最初から猪瀬直樹に対して捜査も立件もしないことを決めていて、リークのみで退路を断ち、辞任の形で仕留める思惑なのだ。小沢一郎の前例があり、政治資金規正法での正攻法が厄介でリスクが大きいという判断があるからだろう。首を獲れば結果は同じである。検察のリークが止まり、急に静かになり、どうしたのだろうと訝っていたが、ゆっくりと時間をかけたのには理由がある。後釜の自公候補の内定に時間を要したからだ。そして、秘密保護法の政治からなるべく時間を置きたいからだ。


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# by thessalonike5 | 2013-12-16 23:30
「反日」、「テロリスト」、「スパイ」 - 内務省、憲兵、軍法会議
b0090336_1863836.jpg昨夜(12/11)の報ステを見ていると、安倍晋三が政府の会議で、来週提出する「国家安全保障戦略」と「防衛計画の大綱」について、それらを歴史的文書にすると意気込む場面があった。例の、北岡伸一が座長で策定している「積極的平和主義」の作文のことだ。来週はこの問題が報道の焦点になり、議論されることになるだろう。武器輸出三原則が撤廃される。愛国心を涵養する方針が盛り込まれる。「国と郷土を愛する心を養う」という文言が記される。改悪された教育基本法の中身が、安全保障政策の項目として入り込む。このことの意味を軽く考えてはいけない。現実に、大阪で起きた君が代の口元チェックの狂気は、改悪教育基本法が根拠となっていて、人権侵害する側がこれを正当化の武器にして派手に濫用する現実が続いた。北岡伸一の「安保戦略」に掲げられた「愛国心」の方針は、抽象的な精神論のレベルでとどまらず、必ず実定法となって制度化され、行政化され、司法化され、国民生活に影響が及ぶところとなるのだ。「愛国」が法制化され、「愛国」が強制される。その具体的な意味は、「愛国」の反対の範疇が行政や司法に登場し、国民生活を覆うということだ。その範疇とは「反日」である。現在は右翼の語である「反日」が、市民権を得て行政や司法の現場で猛威をふるう。「反日的な放送」、「反日的な教師」、「反日的な企業」、これらが日常空間に定着する。


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# by thessalonike5 | 2013-12-12 23:30
秘密保護法を招いた通路 - マスコミは政治報道の反省を
b0090336_16462066.jpg今日(12/10)の朝日の1面トップは、昨夕、安倍晋三が官邸で会見して秘密保護法の成立を釈明した件への批判記事となっている。安倍晋三が、秘密保護法について、「秘密の範囲は広がらない」とか、「通常の生活は脅かされない」と言い訳したのに対して、「根拠を示してない」と反論、「秘密指定の恣意性をどう防ぐかなどについての具体的な説明はなかった」と一蹴している。他紙の紙面は確認してないが、おそらく読売や日経の1面トップは別の内容だろう。昨夜(12/9)のNHK-NW9は、北朝鮮の張成沢失脚の事件を冒頭で紹介した。テレ朝の報ステは、江田憲司の離党会見とみんなの党の分裂がトップニュースだった。少し前の朝日なら、みんなの党の政局騒動をトップで報じたに違いない。ここ数日の朝日の紙面は、秘密保護法の報道に限っては、ほとんど東京新聞と同じ姿勢と論調になっている。12/8の1面で、東京本社編成局長の杉浦信之が社論を上げ、「私たちは今後も、この法律に反対し、国民の知る権利に応える取材と報道を続けていく」と書いていたが、その空気が編集部を包んでいることが窺われる。それともう一つ、この1面トップの編成には経営上の別の理由があって、秘密保護法に対して読者の関心が高いのだ。他のニュースよりも秘密保護法に関する記事を大きく扱い、大見出しにして売った方が、駅売りの部数が増えるのである。


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# by thessalonike5 | 2013-12-10 23:29
秘密保護法の成立 - 闘いは続く、政権を倒すときまで
b0090336_1533534.jpg特定秘密保護法。成立はしたが、施行までまだ時間がある。勝負はこれからだ。問題は、単に第三者機関だけでなく、第12条のテロリズムの定義にあり、共謀、教唆、未遂、扇動も実刑になるという恐るべき人権弾圧の治安立法の本質にある。施行前の修正論議が浮上したときには、必ずマスコミが批判を再開し、同じ騒動の再燃となり、国民の反対運動も続いて政局となるだろう。今回は、会期末の強行採決で乱暴に幕を閉じる結末となったが、こんな常軌を逸した手法を何度も使えるとは思わない。法律の廃止または抜本改正を求める国民の声は、今回以上に高まると予想され、野党も簡単に納得了承することは難しいだろう。日弁連は諦めていない。12/6夜の日比谷野音の集会で、日弁連の海渡雄一は、もしこの法律が施行され、実際に最初の逮捕者が出た場合は、1000人の弁護団を編成して全力で弁護すると宣言した。このまま1年が経ち、法律の施行日を過ぎたとしても、現在の反対圧力の強さを考えれば、現実にどこまで実定法として機能し、当局が意図したとおりに運用を進められるか疑問だ。むしろ、次の選挙で政権を変え、この危険な欠陥立法を廃止せよという世論になるのが自然だ。1年経てば、選挙は2年後の日程となる。この法律が重要な争点になることは必至で、であれば、議論の中でこの法律は立ち往生の状態にならざるを得ない。


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# by thessalonike5 | 2013-12-09 22:30
秘密保護法反対のデモの日々 - ファシズムの下の東京
b0090336_15531078.jpg週末からずっと秘密保護法反対のデモに出ている。11/30(土)は渋谷と原宿の街を歩く夜のデモに加わった。12/1(日)は、新宿西口での日弁連の街頭演説をIWJのネット配信で見たあと、渋谷駅前で抗議行動があったのでそれに駆けつけた。12/2(月)は、参院議員会館前で行われたキャンドル集会に参加した。頭数を作るためだ。後で後悔しないためだ。昨夜のペンライトでの行動は、1500人が集まったという数字が出ている。石破茂の暴言問題があったため、マスコミが注目して、夜のニュースに入れる素材を切り取るべく、カメラを担いだスタッフを出動させていた。日テレ、TBS、報ステの武内絵美など。しかし、この局面になってもデモの参加者の数は依然少なく、爆発的な盛り上がりに至らない。左派政党の動員にようやくエンジンがかかり始めたのか、婦人民主クラブとか、退職した元教組の先生たちとか、それと思しき人たちが詰めかけている。だが、それが主力になると、人に感動を与える絵にならず、平板で弛緩的なルーティンワークのマンネリ映像に止まってしまう。言いたいのはこういうことだ。昨年、6月の初めだったか、官邸前の反原発デモで感動的な映像がネットに流れた一瞬があった。参加者は、まだ1000人に届かない初期の段階だった。雨が降る中、30代の若い会社員の姿をした男女が懸命に「再稼働反対」を叫び、その絵をIWJが実況中継した。ほとんどの者が一人でデモに来ていた。


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# by thessalonike5 | 2013-12-03 23:30
秘密保護法成立まで1週間 - 議員会館前の格差社会
b0090336_185077.jpg秘密保護法案の参院での可決成立まで、残り一週間の日程となった。前回の記事で、「一人一人が自分自身の抵抗の物語を紡ごう」と勇ましいことを書いたのだけれど、そのとき思い浮かんでいたのは、辺見庸が4年前にカミュの「ペスト」を用いて講釈した一節だった。2009年2月のETV特集で放送された「しのびよる破局」。そこで、医師リウーの「ペストと戦う唯一の方法は誠実さです」という言葉が引かれた。人間の誠実さだけがペストに打ち勝つことができる。ペストという破局を前にして、人は誠実さだけで戦い抜くしかなく、ペストを克服するためにはただ誠実であるしかない。秘密保護法という、われわれを破滅と絶望に追い込む悪魔との戦いも、同じなのではないかと、そういう発想が過ぎったのだ。誠実さと謙虚さだけが、この戦いに勝ち抜く唯一の方法で、自分たち自身を守り救う道なのであり、結局それしかないのだと諦観する。後悔を残すことのないように、法案の成立を阻むべく最後まで屈服せず抵抗を貫いたことを、自らが選択した物語として刻むこと。そういう一人一人になり、デモに出た場で、他者に感動を与え、他者から勇気をもらうこと。ここにも誠実に生きようとしている市民がいるのだと、発見をすることさせること。それを積み重ねられれば、自分や他者に対する信頼みたいなものができ、たとえ法案が成立して本物の地獄に投げ込まれても、そこで粘り強く生きる力を持つことができるのではないか。


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# by thessalonike5 | 2013-11-29 23:30
秘密保護法案の強行採決 - 悔いのない渾身の抵抗を
b0090336_16515914.jpg昨日(11/26)、特定秘密保護法案が衆院の特別委で採決され、本会議に上程されて賛成多数で可決された。朝、起きてPCを立ち上げ、Yahooのトップを見ると、本日中に採決強行という情報があり、NHKで特別委の審議の中継がすぐに始まった。審議と言っても、いつもと同じ調子でだらだらと質疑と答弁が進行し、見るに耐える議論にならず、セレモニー的アリバイ的に時間が流れ、見ると気が滅入るだけだ。委員会室に緊張感がまるでなく、本当にこの後、強行採決が行われるのだろうかと不審に思うほど、淡々と静穏に時間が潰されて行った。共産の赤嶺政賢の次に生活の玉城デニーの質疑があり、いずれも短い時間で処理され、安倍晋三が立ち上がって議場を出て行った。11時15分。その瞬間、NHKが中継を中断してスタジオにカメラを戻し、高瀬耕造が別のニュースの原稿を読み始めた。秘密保護法案とは全く無関係の話題だった。安倍晋三が席を立った後、中継が途切れる間際、民主の議員が何人か委員長の額賀福志郎を囲む場面が入ったが、まさか、そこからすぐに採決があるなどとは全く予想できなかった。安倍晋三は国会ではトイレが近いという噂がある。安倍晋三の生理的事情で中断したか、あるいは、午後の審議について野党の理事が委員長と協議しているのか、そんな感じに窺える風景だった。怪訝な気分なまま民放に切り換えると、11時30分からのニュースで採決が報道された。


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# by thessalonike5 | 2013-11-27 23:30
猪瀬直樹の騒動の政治 - 検察の復権、目眩ましの生贄
b0090336_1441261.jpg疑惑が発覚した11/22(金)、猪瀬直樹は徳洲会からの5千万円について、午後1時のぶら下がりでは選挙資金だと認めていたが、午後3時の会見ではそれを撤回、個人の借入金だと釈明した。すると、翌11/23(土)、NHKが早朝のニュースで、猪瀬直樹の方が1億円の提供を要求してきたのだという徳洲会関係者の証言が報道され、猪瀬直樹の主張を真っ向から否定する暴露が放たれた。検察のリークであり、素早いカウンターである。同じ日、都の防災訓練に参加した猪瀬直樹が、記者からの質問に答えて、この「1億円要求」の疑惑を否定すると、翌日の11/24(日)、今度は産経が関係者の詳しい証言内容を暴露。昨年の11/19、徳田毅が徳田虎雄に電話をかけて猪瀬直樹の要求を伝えたこと、徳田虎雄が5千万円の提供を指示したこと、その場に秘書や看護師の他に銀行関係者が4人いて、つまり、事実を証言できる目撃者が何人もいることを明らかにした。これも検察のリークだ。検察は、猪瀬直樹の反論(言い訳)に応じて、逐次、即座に、マスコミに事実を流してそれを潰し、事件の真相と全貌を浮き上がらせている。この週末、リークによる新事実が次々と出て、猪瀬直樹が言っていた「借用書を書いた」話もウソだということが露呈した。今週、猪瀬直樹は記者の前でこれらを釈明しなくてはいけない。ウソで逃げると、すぐに検察がリークで追いかけて暴露記事で切り返される。


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# by thessalonike5 | 2013-11-25 23:30
11/21の日比谷野外音楽堂での秘密保護法反対集会
b0090336_16323448.jpg昨日(11/21)、日比谷の野音で開かれた秘密保護法の反対集会に参加してきた。壇上の向かって右側に国会議員が並んで座り、最前列に糸数慶子の姿があった。この人は本当にしっかりしている。国民代表らしい国民代表だ。2年前(2011年)の年末、防衛施設局が不意打ちで沖縄県庁に辺野古の環境評価書を持ち込んだときも、体を張って現場に飛びこみ、懸命に阻止に出ていた映像が出た。それを見て感動した記憶がある。世間はもう年の瀬で、仕事納めも終わり、紅白歌合戦とおせち料理の気分の時間だった。沖縄で何か抗議の動きがあるときは、いつも必ず先頭に立っていて、この人の姿と琉大学生会旗がないと沖縄の絵にならないと感じるような、そんなシンボルマークの存在になっている。普通の市民のように、真剣に黙々と市民の運動をする。国民代表らしく動く。その行動に、いわゆる「政治家のパフォーマンス」の要素がない。共産や社民の議員連中と対照的だ(民主は論外だが)。共産や社民の議員たちは、ここぞとばかり自分の売り込みに発奮し、司会から名前を呼ばれると嬉しそうに起立、選挙の演説時のように大きく手を振り回す。自分と党の宣伝ばかりやっている。自分を芸能タレントとでも思い込んでいるらしい。壇上には辻元清美もいた。たった2週間前(11/7)、日本版NSC法案の採決で賛成起立したばかりの議員だ。


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# by thessalonike5 | 2013-11-22 23:30
安重根の歴史認識 - リベラルの政治的立場とは何か
b0090336_15545195.jpg今週も日韓関係の問題が続いている。11/18(月)に、訪韓した中国国務委員の楊潔篪と面談した朴槿恵が、安重根の石碑をハルビン駅に建立する計画について、中国側に進捗の謝意を表明した一幕があった。NHKがNW9で小さく取り上げて放送しているのを見たが、報道内容は、いかにも韓国と中国が結託して「反日」の悪巧みをしているぞと言わんばかりの論調で、国内の反韓世論を煽る意図で編集されたことが窺える、プロパガンダ色の強いものだった。最近のNW9は、国会で審議され問題になっている社会保障プログラム法案とか、朝日の1面トップで報道された教科書検定改訂などについては何も報道せず、ワイドショー的な内容に徹するか、官僚・官邸が特別に指示した宣伝コンテンツだけを流している。まともな報道をしていない。ジャーナリズムの要素が絶無だ。フィリピンの台風災害については、現地の被害や救援の状況については取材せず、気象学者による自然科学的な台風分析ばかり紹介している。まるで、台風はフィリピンの無人島を襲ったかのような報道だ。東日本大震災が起きた後、津波の高さや地震のメカニズムばかりに焦点を当てて報道していた国があるだろうか。NHKのニュース番組を見ていると、官僚の頭の中がよく分かる。人がどれほど苦しんでいても、それを正視して考える脳がないのだ。井上あさひの目を見ていると、その冷酷な「意図的な無関心」と「関心の切り捨て」が直観できる。「官僚の情報処理」が伝わる。


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# by thessalonike5 | 2013-11-20 23:30
韓国はコリア・ハンドラーズ(米国)の呪縛から脱却せよ
b0090336_15571191.jpg先週の時事の中で特に重要で深刻と思われるのは、文科省による教科書の検定基準改訂(改悪)の問題である。11/16の朝日1面トップに大きく報じられていたが、改悪教育基本法の目標を達成することを義務づける内容に変えている。「教育基本法の目標」というのは、言わずと知れた愛国主義教育のことで、簡単に言えば、南京大虐殺や従軍慰安婦については、政府見解に従った記述にせよという指示である。改訂の方針には、「申請図書の作成に当たり教育基本法の目標をどう具現化したか明示してもらう」とあり、出版社は「愛国記述」をどこまで徹底したか文科省に説明しなくてはいけなくなる。国家権力による教育への恐るべき介入と統制であり、窮極の反動に目眩がする。90年代後半から大問題になった「新しい歴史教科書」が、国内の全ての教科書の標準仕様となり、それ以外の教科書が排除される事態となった。右翼の歴史教科書や政経教科書が事実上の国定教科書となる。この事実は、11/15に文科省が発表して、11/16の朝日は社説で批判している。読売は11/13の時点で官僚リークを記事にした。その読売の報道を見た韓国マスコミが反発、「(日本政府が)歪曲した歴史観を次の世代に植え付けようとしている」などと批判していた。この改訂(改悪)も、韓国や中国の反発も、きわめて重要な政治事件だが、先週の国内のテレビのニュースで伝えられた記憶がない。


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# by thessalonike5 | 2013-11-19 23:30
韓国マスコミは朴政権の日本批判を支持して結束せよ
b0090336_15162755.jpg先週(11/14)発売の週刊文春の記事で、安倍晋三が韓国を貶める暴言を吐いていたことが明らかにされ、韓国側から非難の声が高まっている。この問題は、日本のマスコミはほとんど報道していない。「中国は嫌な国だが外交はできる。韓国は交渉もできない愚かな国だ」と安倍晋三が官邸の側近に言い、それを文春が記事にした。週刊文春のサイト中吊り広告を見ると、この言葉は見出しとして大きく打ち出されていて、単に記事の文中から拾われたものではない。安倍晋三が側近を使って文春に書かせた政治であり、韓国を叩く目的で意図的に発したメッセージである。側近というのは世耕弘成だろう。このところの日本の保守マスコミの韓国攻撃は凄まじく、韓国は少し前の中国と同じ悪の存在にされ袋叩きにされている。世論もすっかり糾弾論調のファナティックな征韓論が支配し、ネットの中で日韓関係を公正で中立の正論的立場から論ずる者を見かけない。右翼化した世論や言論によるヒステリックな韓国叩きを正面から批判する者が、マスコミにもネットにも一人もいない状態だ。11年前から異常な北朝鮮叩きが始まり、8-5年前から中国叩きが過熱してオーウェル的な「2分間憎悪」の対象になったが、今年は遂に韓国がその範疇(敵国)に入った感がある。安倍晋三と右翼は、こうしてマスコミ言論を使って韓国を口汚く罵倒し、挑発をしながら、一方で猫なで声で「同じ価値観を共有する国」と言い、首脳会談開催へと狡猾な揺さぶりをかけている。


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# by thessalonike5 | 2013-11-18 23:30
フィリピンの台風被害に対する日本の無関心と無責任
b0090336_16322163.jpgフィリピンの台風被害に対して、日本政府の支援があまりに少ない。そして対策が遅い。この問題について日本の関心が薄く小さい。昨日(11/14)、近所のコンビニのレジに救援金の募金箱を見つけたが、中には1円玉が数枚しか入っておらず、それを見て何となく気が引け、思った金額を投じられなかった。銀行か郵便局まで足を運ぶことにしようと思うけれど、どうか、近くで募金箱を見つけたらフィリピン救援をお願いしたい。欧州や米国でこの問題を見守っている人たちは、あるいは国連の関係者などは、きっとフィリピンへの日本の支援があまりに貧弱で、救援への関与がきわめて消極的で影が薄いことを不審に思っているに違いない。国際社会によるフィリピンへの救援全体の中で、日本が応分で相当の役割を果たしていない。もし仮に、メキシコで同じ甚大な災害が起きれば、当然、合衆国からの支援が突出するだろう。トルコが遭遇すれば、ドイツからの援助が群を抜く規模になると予想される。国際社会が支援するときは、豊かな先進国が大きな責任を受け持つのは当然で、また、その分担の大きさは地政学的な条件と経済的な関係の深さで決まる。フィリピンの場合は、誰が見ても日本の出番だろう。国際社会の常識と通念からして、東南アジアの国々は日本がカバーすべき責任範囲である。国際社会からのフィリピン支援は日本がリードしなくてはいけない。資金についても、情報についても、日本が前に出なくてはいけない。


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# by thessalonike5 | 2013-11-14 23:30
日本版NSCの正体 - 参謀本部、内閣情報室、満鉄調査部
b0090336_1775419.jpg日本版NSCと秘密保護法の問題を考えている。前回、東京裁判で満州事変に関する審理が始まった件を簡単に紹介した。J-NSCは戦争と監視のための組織だが、何より、そこで作業されるのは謀略の立案である。1928年の張作霖爆殺事件、1931年の柳条湖事件、1936年の第一次上海事変、日本軍が中国侵略の過程で惹き起こした謀略は数多いが、それらの歴史を一つ一つ確認して詳しく検証することが、今、まさに求められているように思われてならず、手元にある本を読み始めた。加藤陽子の岩波新書「満州事変から日中戦争へ」は、昨年購入して、軽く斜め読みしただけだったが、今回はマーカーを引いて付箋紙を貼りながら熟読している。正直なところ、読み直し始めてすぐに顔面蒼白になった。感想が昨年と全く違う。おそらく、この本を読んでいる誰もが同じ気分で慄然となっているはずで、ということは、他ならぬ著者の加藤陽子自身が、眼前で進行中の政治に直面して身震いする毎日だろう。あまりに現在の政治の姿が生々しく投影されていて驚かされる。本の半ば、張作霖爆殺事件の件を読んでいて、次のような記述を見つけた。「事件は、関東軍高級参謀・河本大作らによって準備されたものだった。河本は、21年3月から23年8月まで北京の公使館付武官補佐官を、その後24年8月まで参謀本部支那課支那班長を務めた人物であった」(P.90)。


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# by thessalonike5 | 2013-11-12 23:30
日本版NSCの密室と中国との戦争 - ロシアとの密約
b0090336_18463139.jpg日本版NSC法案が衆院特別委で可決された昨日(11/7)、中国山西省の省都太原の共産党委員会前で連続爆破テロがあった。夜は右翼の櫻井よしこがテレビに登場し、改憲プロパガンダを吐き散らしていた。後世の歴史は、この日をどう書くことだろうと思いを馳せる。ボストンで同じ爆破テロが発生したのは、半年前の4月のことだった。圧力鍋を使用し、中に入れた鉄釘などを飛散させ殺傷力を高めていた点など、ボストンの犯行と手口が酷似している。犯人はボストンの事件を見て真似ている。ボストンの事件が起きたとき、日本のマスコミは、犠牲になった市民に弔意を表し、標的とされた都市に同情を言い、悪逆非道な犯人への憤りを口にした。ボストン市に対して、テロに屈せず、今後も伝統の大会を継続するよう励ましの言葉を送った。今回、同じテロ事件なのに、報道の論調は全く逆で、テロを起こした犯人に共感を示し、社会的背景を説明して事件の必然性を語り、その動機の正当性を伝える内容になっている。格差と貧困に不満を持ち、独裁政権に抵抗する者による行動だろうと、恰も義挙のように言っている。被害に遭った市民を気遣う視線は全くない。ボストン市に対してはいたわりの言葉を送ったが、太原市に対しては、お前らが汚職と圧政を続けているから、民衆の怒りを買ってこんな結果を招いたのだと、ざまあみろと罵倒して糾弾している。


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# by thessalonike5 | 2013-11-07 23:30
安倍晋三の裏マニフェストとしてのアーミテージ・レポート
b0090336_1892752.jpg先週(10/28-11/2)のマスコミ報道は、中国のウイグル人事件一色に塗り潰された。秘密庇護法と日本版NSCの問題はすっかり片隅に追いやられ、テレビのニュース番組で取り上げられる機会が全くなかった。その他には、日本シリーズでの東北イーグルスの活躍と山本太郞のハプニングが関心の中心になり、戦争法制に対する認識と懸念が国民の間に深まる一週間にはならなかった。この国に残された唯一のリベラル系の報道番組であるTBSサンデーモーニングでも、11/3の放送は毒々しい中国叩きのプロパガンダで埋め尽くされ、説明もコメントも、産経やフジやNHKと全く同じ耳に棘が刺さる反中言説で終始していた。曰く、(1)中国の一党独裁体制は行き詰まっている、(2)環境汚染と格差と暴動で内部崩壊の寸前にある、(3)国内の不満の目を逸らすために外部に敵(日本)を作っている、(4)軍備を増強して周辺諸国を挑発している。中国叩きを始めれば、関口宏の口調も大越健介や古舘伊知郎と同じで容赦がない。自分が放送しているメッセージが、国民の感情と世論にどのように反映し、それが二国間関係にどう影響を及ぼすのか、そのことが最終的に日本の平和にどういう運命をもたらすのか、関口宏に配慮があるようには見えない。憲法9条の平和主義を擁護し、その破壊に繋がる安倍晋三の軍事政策を批判しながら、結果的に、安倍晋三を正当化する言説を吐いている。空気の醸成に加担している。


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# by thessalonike5 | 2013-11-05 23:30
山本太郞の天皇直訴問題 - 五つの視点から考察する
b0090336_1633112.jpg山本太郞の問題について考察する。(1)「天皇の政治利用」になるかどうか、(2)「ルール違反」かどうか、(3)マスコミ批判の問題、(4)両陛下の心労の問題、(5)政治的効果の問題、、等々について検討したい。昨日(11/4)のTWでこう書いた。「テレビの撮影が集中した園遊会の場で、国会議員が、天皇陛下に政治的な内容を含む請願の書面を手渡したら、それは『天皇の政治利用』の行為になります。『天皇の政治利用』にはならないという主張は、どれほど論理を細工しても詭弁です。安倍晋三による同じ行為との違いは、悪質か良質かの違いです」。それに対して、宮内庁が、「山本太郎の行為は非常識だが、『政治利用』とまでは言えない」とコメントしているという反論が返ってきた。ネットを見ると、山本太郞を擁護する者たちが、この一節をしきりにTWで拡散し、反駁と正当化の武器にして活用している。この一節は、毎日の記事から切り取ったものだが、巧妙に文章を細工して、意味を変えていることに気づく。原文は、「同庁幹部は『陛下の意見を求めたりしているわけではないので<政治利用>とまでは言えないかもしれないが、皇室の行事を利用して自らの主張を広めようとする非常識な行為だ』と話す」である。宮内庁は「『政治利用』とまでは言えない」と断定しているわけではない。「『政治利用』とまでは言えないかもしれないが、」と言っていて、「非常識」にアクセントが置かれている。意味が違う。


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# by thessalonike5 | 2013-11-04 23:30
10/31の秘密保護法反対デモ - 僅か百数十人の官邸前
b0090336_1559268.jpg昨夜(10/31)、官邸前の秘密保護法反対のデモに出た。官邸前の抗議行動に参加するのは久しぶりで、昨年8月以来になる。このデモで一躍有名になった火炎瓶テツの主催で、TWで情報が流れていて、ショート・ノーティスだったが見逃さなかった。動機は、ブログで散々「デモをやれ、デモに出ろ」と喚いているのに、自分自身がデモに出ないのは具合が悪いからである。3日前(10/29)、日比谷の野音で雨の中を2800人の集会があり、それに続くデモなので、気運が盛り上がって人数も増えるのではないかという期待もあった。ところが、豈図らんや、天気もいい秋の夜なのに官邸前は閑散として、集まった人数はわずか百数十人という惨状だった。意気込んで駆けつけた者としては、落胆させられる現実の結果だ。いくら何でも少なすぎる。情勢は切羽詰まっていて、11/7にも審議入りされ、スピード採決という厳しい見方までされているのに、この重大なこの局面で、平日とはいえ官邸前にこの人数は少ない。絶句させられた。秘密保護法への危機感というのは、この程度のものなのだろうかと、うなだれ絶望的な気分になる。デモは18時半開始で、1時間前の17時半に官邸前に到着したのだけれど、そこには人影がなかった。警察官が3人立っているだけで、ただの薄暗い空間があるだけだった。昨年の反原発の際に見慣れた光景の、あの青い警察車両だけは、路上に4-5台縦列駐車して睨みを利かせている。


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# by thessalonike5 | 2013-11-01 23:30
秘密保護法案の政局 - 共産党はデモを行動提起せよ
b0090336_16134940.jpg秘密保護法案について。この政治戦は期間が限られている。日程が決まっている。短期決戦であり、残り1か月の時間しかない。1か月後には結果は出ている。衆参で可決成立か、それとも継続審議で先送りか、二つに一つだ。前者なら敗北、後者なら勝利。前者の場合は、今、マスコミやネットで言われている悪夢が現実のものになる。時間がない。そろそろ、秘密保護法とは何かを喋々するばかりでなく、これを阻止するにはどうすればよいのか、政治の具体策を論じ合おうではないか。ネットの議論を見ると、秘密保護法に反対する者の意見は、法案の中身や目的がどういうものかという解説ばかりが無闇に多い。無論、それは必要だ。各自が議論を積み重ねることは重要で、検証が進めば進むほど反対世論が多くなるという事実は確かにある。しかし、内容の説明や矛盾の指摘については、マスコミ報道(東京・毎日・朝日)が活発にやっている。情報の質も量も、説得力も十分と言っていい。ネットの市民言論は、むしろ、この法案を政治的にどうやって葬り去るか、その具体的図式を明らかにし、戦術論を喚起し追求しなくてはいけないのではないか。どうすれば、どうなれば、秘密保護法案を継続審議に持ち込むことができるのか、この政治戦に勝てるのか、それが知りたい。この1か月、われわれはどう動くべきなのか、時間とエネルギーをどう効率的に使えばよいのか。作戦計画こそが必要だ。


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# by thessalonike5 | 2013-10-29 23:30
秘密保護法反対の巨大デモを - プラカードに藤原紀香を
b0090336_1526157.jpg先週末(10/25)、遂に秘密保護法案が閣議決定され、国会に提出された。が、週末のマスコミ報道は、この法案に反対する論調のものが並び、成立阻止への期待と気運を盛り上げる3日間(10/25-10/27)となった。まず、10/25の夜、報ステで特集的な報道が用意され、孫崎享と原田宏二が映像で登場して問題点を論じていた。非常に秀逸な内容で、これまでのマスコミの秘密保護法に関する報道の中で最も本質に迫ったものと評価できる。そこで説明されたキーワードは二つ、戦争と監視。戦争について、米軍とのインターオペラビリティを担保する法的措置を2+2で要請された件を孫崎享が担当した。これが秘密保護法の発端であり、直接的契機である。続いて、元北海道警の原田宏二が登場し、公安警察が法律を拡大解釈し、法的に正式な捜査でもないのに国民を監視し、恣意的に濫用する危険性を指摘した。二人の説明は、「秘密保護法とは何か」だが、二人は違うことを言っている。違うことを言っているが、この二つは秘密保護法の本質の両面であり、どちらも欠くことができない。TWを見ていると、二つのうち一点のみを強調している議論が多い。それは片手落ちの認識だ。そしてまた、秘密保護法の実体を複雑にし、批判の要点を混乱させている原因でもある。その点で、報ステのスタッフは非常に優秀と言える。戦争と監視、この二つを言わなくてはいけない。
 

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# by thessalonike5 | 2013-10-28 23:30
秘密保護法の政治の考察 - 左派は本当に戦争反対なのか
b0090336_16215875.jpg最新の情勢から。大手マスコミでは無視されて報道されないが、秘密保護法に対する反対の動きが活発になっている。奥平康弘など憲法学者24名が近く反対声明を発表する。東京新聞(中日)が、昨日(10/23)の社説で「戦前を取り戻すのか」と書き、反対の姿勢を明確にして世論に訴えた。同じく、10/23の高知新聞も「国会提出は見送るべきだ」と社説で主張、地方紙で反対の論陣を張るところが出始めている。毎日が10/21の社説で反対の旗幟を鮮明にして以降、反対意見を掲げる地方紙の論調が徐々に先鋭になっている。これまでは「知る権利」について危惧を述べる程度の慎重論だったが、反対論の立場を堂々と唱える社説が出てきた。朗報だ。道新や信濃毎日が続き、地方からの反対世論を盛り上げるだろう。期待したい。また、昨日(10/23)、人権団体のアムネスティ・インターナショナル日本が、「表現の自由の侵害に対する深刻な懸念」を表明、法案を厳しく批判した。さらに、田島泰彦が呼びかけた抗議行動が官邸前で始まり、10/22から10/25まで4日間連続して行われ、初日(10/22)は400人が参加している。10/25(金曜)の人数が注目されるが、例の反原連が占拠しているため、夜20時からの開始とある。ナンセンスな話だ。金曜官邸前デモはオープンイシューにするべきだと、1年以上前から提言しているが、このセクト集団は耳を貸さず、私物にして専有したまま特権を手離さない。


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# by thessalonike5 | 2013-10-24 23:30
秘密保護法の情勢 - 「戦争反対」と言わないといけない
b0090336_17455617.jpg昨日(10/22)の新聞の1面記事は、「武器輸出三原則見直し」だった。今日の紙面には、「秘密保護法案を与党会議が了承」の記事が4面に載っている。毎日毎日、怒涛の勢いで戦争に近づいている情勢がマスコミ報道で知らされる。「ローザ・ルクセンブルク」の映画と重なり、凄然とした気分にさせられる。きっと、戦前の一時期、きっと誰かがこんなことを日記に書いていた。そういう作家がいたような気がする。さて、「戦前」とは、いつからいつまでを言うのだろう。定義は定かでない。「戦中」は日中戦争(1937年)からだろうか、それとも太平洋戦争(1941年)からだろうか。ずっと昔は、「戦前」の通念は後者だった。私が中学2年のときの社会科(歴史)の教科書では、それは日中戦争ではなく日華事変であり、事変は戦争ではないという判別からか、1930年代は「戦前」として認識していたように記憶する。私の中の「戦前」のイメージは、向田邦子のドラマが描く社会空間である。黒柳徹子がナレーションし、加藤治子が母親役で出演し、少女の妹役が主人公で、そして必ず、物語の中にハンチング帽をかぶった特高が不気味に登場する、あの向田邦子のドラマの風景だ。ところが、1970年代後半あたりから「15年戦争」という言葉が言われ始め、日中戦争の語が定着し、それに伴って「戦前」の観念ももっと前に遡るようになった。が、どうやら、よく考えれば、その時代区分(歴史認識)も少しおかしいことに気づく。


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# by thessalonike5 | 2013-10-23 23:30
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